ゆがんだプライドが邪魔をして…
「でも」「いや」「そうじゃない」「違う」
この言葉を頭に付けて、相手の発言を否定から入る人がいます。
先日のカウンセリングで、この特徴が顕著な方がいらっしゃいました。
これは「フラジャイルナルシシズム」といって、相手の会話をまず否定から入り、自論の正しさを受け入れてもらおうとする、自己愛性人格障害者の特徴のひとつです。
相手の会話をまず受け取り、そこから自論を展開していく、という過程をたどることができません。
そこにあるのは「自論が否定されてしまう不安」が強くあるからです。
まず相手を否定して威嚇し、自分の脆弱性を隠してプライドを誇示するしか、コミュニケーションの方法を知りません。
カウンセリングに来てまでプライドを誇示するのは、身近にはそのやり方が機能しないため、お金を払ってでもプライドを誇示して不安を埋めたいという、末期的な精神状態が見え隠れしていたと感じました。
この件は改めてコラムにしたいと思っています。