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「失礼な人」の心理・自己愛者は他人を尊重できない

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■ご相談
いつも彼から酷い言動ばかりされて苦しいです。どうしたら良い関係を築けるでしょうか?

今、不倫関係にある男性がいます。彼のほうから誘われて付き合うことになったのですが、

今では私のほうが彼との関係に依存していると思っています。

なぜ依存しているのかというと、彼から酷い言動を取られて傷つくごとに、

彼から私の言動のせいだと言われるため、自分に自信が持てなくなってしまったからです。

私の心が狭いとか、私が彼を怒らせたから悪いとか、彼から言われてしまうので、

彼の機嫌を損ねないようにしたいと、そればかり考えてしまう毎日です。

自分の言動に気を付けているのですが、彼は事あるごとに、

私を馬鹿にするような言動をしてくるようになりました。

私の話は否定ばかりされるし、私の趣味ややりたいことを「意味がない」と馬鹿にしてきたり。

私の仕事が上手くいったこと報告すると「調子に乗るな」と突き放すような言い方をされたり。

一緒に外食したりすると、彼は早いスピードで食べてしまうのですが、

私が頑張って食べていると「遅いから次が来ない」と怒られます。

食べている途中に、私の皿から黙って料理を取っていったりするので、食事が楽しくありません。

時々、私のことをどう思っているのか、と彼に聞くのですが、

腐れ縁だと思っていると返され、好きで付き合ってくれていると思っていた私はすごくショックでした。

ならば別れたらいいと思うのですが、彼に嫌われたくない思いと、

自分が魅力的な人間じゃないから、そんな言動を取られるのかもしれないと思うと、

悔しくて余計に離れられない気持ちになってしまいます。

彼は失礼な言動ばかりしてきますが、私とのセックスを求めてきますし、

彼の趣味に付き合うよう求められるので、完全に要らない人とは思われていないようです。

でも、それだけで、私の趣味や話に付き合ってくれることはありませんし、

いつも自分のことばかり話していて、私の話には耳を傾けてくれないことが多いです。

彼にとって私は何なのだろうかと考えることが多くなり、

今では彼との関係が苦痛に感じるようになってしまいました。

彼と良い関係を築いていきたいし、いずれは離婚してもらって、

再婚してほしいと思っていますが、本当にそれで良いのか分からなくなっている自分がいます。

■回答
失礼な人は他者を「モノ」と捉えている

平気で失礼な言動を取ったり、相手を尊重できないのは、自己愛者の最たる特徴です。

例えば…

・人の予定を勝手に決めてしまったり

・「使えないヤツ」「調子に乗っている」という発言をしたり

・人のものを勝手に使ったり、食べてしまったり

・人の不快を無視した言動をしたり

・人の価値観を頭ごなしに否定したり

・自分の価値観を押し付けたり

平気でこのようなことをする人間には要注意です。

よく平気でこんなことやれるな、よく平気な顔でそんなこと言えるな、

と思うことを平気でやってしまうのが「失礼な人」です。

普通では理解に苦しむような人なのですが、実は「失礼な人」の言動はパターン化されています。

それは何故かというと、人が成長するときに必要な、精神発達についての課題を、

クリアできないまま抱え込んでしまい、そのまま大人になっているからです。

そのため、自己愛者は他者に対する尊重という、基本的概念が備わっていないのです。

●自己愛者にとって他人は「モノ」である

自己愛者は、多くは親や養育者の影響を受け、自我の発達に課題を残したまま成長しています。

人間は生まれてから、愛着形成を通じて養育者との絆を築き、

その基盤を通じて関係性を学び、さらに他者と自己の違いを認識していきます。

しかし、養育者の影響から、このプロセスが健全に進まない場合もあります。

その際、他者と自己の違いを認識し、他者も尊重すべき一個の人間であるという感覚を、

身につけることができないまま大人になってしまいます。

自己愛者にとっては、他者は一個の人間として存在していないと言えるでしょう。

●「モノ」を尊重するはずがない

自己愛者は自分と他者の境界が曖昧であり、自他の区別がない状態にあります。

自己愛者は、すべてが自分自身の延長であると捉えているため、

自分の権利は無制限であると錯覚し、自己の欲望を抑えるブレーキが存在していません。

なぜなら、そもそも自分と他者は異なるものと理解する、自他の境界が存在していないからです。

自己愛者にとっては、他者という独立した存在という概念がないため、尊重する対象が存在しません。

自己愛者にとっては、不適切な言動や権利侵害について訴えても、

彼らには自他の境界線の意識がないため、

「理解することができない」という反応が返ってくるでしょう。

自己愛者にとって、他者の世界とは、自分の世界の一部と捉えているのです。

●他者尊重のない言動の一例

自己愛者の他者に対する尊重の欠如は、以下のような行動パターンに表れます。

・他者の予定を勝手に決める

・他者の制作物や功績などを勝手に自分のものとして主張する

・他者の不快を無視して、自分の欲求や利益を押し付ける

・他者の時間、労力、スキルなどをあたかも自分のものであるかのように振る舞う

・他者には自分と異なる価値観が存在することを理解せず、その価値観を否定し押し付ける

以上のように、自己愛者は、他者が自分とは異なる存在であるということが理解できません。

自己愛者にとって、他者は自分の思い通りになる存在であり、そうなることが正しいと思い込んでいます。

自己愛者は、他者が自分の思い通りにふるまわないと、被害を受けたと感じてしまうため、

他者に怒りの感情をぶつけることは当然と考えていて、恐ろしいことに逆恨みする傾向さえあります。

健康な自己愛を持つ人と健全な自我を持つ人は、自己愛者と比較して、

根本的に物事の感じ方や世界の見方が異なるのです。

よく、話し合えば分かり合える、思いをぶつけ合って理解を深める解決方法を、

推奨されることがあると思います。

しかし、そもそも自己愛者には同じ目線での議論という土台自体が存在しないため、

話し合いによる解決は不可能と理解しましょう。

「失礼な人」という自己愛者からは、

できるだけ速やかに物理的距離を置くのが正解ですし、解決にはそれしか方法がありません。

話し合いの土台を持たない自己愛者とは、間違っても話し合って解決しようとは思わないことが賢明です。

まずは自分を大切にし、自分自身も自立の精神を持つことが、

明るい人生にとって最も必要なことと言えるでしょう。

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