モラハラが日常になってしまう恐ろしさ
モラハラ被害の相談を受けていると、被害者の属性にとある特徴があることに気が付きます。
その属性とは 「毒親育ち」 です。その確率はかなりの精度があることに驚きます。
それは被害者の自己申告ではなく、お悩みを聞いていると 「もしや…」 と気が付くことがあり、
聞いてみると生育歴で問題があったと告白されることが専らです。
毒親の支配下にある家庭の場合、毒親によるモラハラが常態化しています。
不機嫌モラハラや子供を傷つける言動など、
人権侵害行為が当たり前だったため、その中で育った子供は、
「傷つけられることには慣れてしまった。これくらいなら大したことじゃない。」
「機嫌を損ねると無視をされたり暴言を吐かれるもの。」
「不機嫌な人には、ご機嫌をとって取り直してもらわなければならない。」
理不尽な言動に対して変に理解が良かったり、悪いのは私なのだと自分を責めたり。
毒親による支配やモラハラとは縁がない家庭で育った人は、
モラハラに違和感を感じてすぐに逃げることが可能です。
その逆に、毒親育ちだとモラハラや支配は当たり前なため違和感に気が付くことが出来ません。
そうして加害者の意図に巻き込まれてしまい、気が付けば逃げられない状況に陥ってしまうでしょう。
また、支配やモラハラを受けている方が、相手との繋がりを感じて安心するところがあります。
このように、不安定な関係にある相手との関係に依存してしまうのも、
毒親育ちの大きな特徴と言えるでしょう。