Scroll Top

モラハラ傾向別・被害に遭ったら考えるべきこと

名称未設定のデザイン (7)

日々モラハラの被害相談を受けていると、モラハラ被害に遭う人の性格傾向は圧倒的に、ことなかれ主義で自罰的に陥りやすいことが多いです。

被害者が自罰的になるように、加害者が巧みにコントロールしているのですが、そもそも加害者は誰にでもモラハラをしているのではなく、効きそうな人をターゲットに見据えて仕掛けていますから、被害者は被害を受けるべくして受けてしまうといえます。

自分の思いを貫くためなら人を傷つけても良いという、加害者の性格傾向を変えさせることは大変難しく、加害者自身が自らを改めたいと思わない限りまず無理です。

自ら改めたいと思うこと自体かなりのレアケースでしょう。

ならば被害者が被害を認識した時点で、自分を守る行動を取るより他の方法はありません。

この動画はモラハラ被害に苦しむ人へ向けて、モラハラの傾向別の対策と取るべき行動をご紹介します。

■そもそもモラハラを受けないようにするためには

モラハラ加害者は強く自己主張できない人や、言いなりになりやすく従順な人をターゲットにします。

YESやNOをハッキリ示して嫌なことややりたくないことに、しっかりとした境界線を引くことでモラハラを予防します。

1/ 支配が目的のモラハラ

加害者に都合の良い格下の人間だと思われないようにしましょう。

自分のペースを大切にして嫌なことはやめてほしいと、しっかり自己主張して厳しく抵抗を示すことが重要です。

何を言っても逆らったり逃げたりしないだろうと、軽く見られたり見切られたりしないことが大切です。

嫌なことをされたらすぐに離れるだけの能力や、覚悟やプライドを持っていることを厳格に示すことです。

2/ 自分の立場を脅かす人を攻撃するためのモラハラ

そもそも加害者と張り合う相手だと、見做されないように気を付けましょう。

だからといって過剰に下出に出ていると、支配するターゲットにされかねないので要注意です。

加害者の情に訴えるような陽動や誘導に乗ることなく、常に中立的な立場に立つ姿勢を見せることです。

境界線を越えてくるようなら厳格な拒絶姿勢を取ること。

NOと分かりやすくハッキリ伝えることが重要です。

3/ 思う通りの行動をしない人へのモラハラ

最初から加害者の奴隷になってはいけません。

嫌なことを我慢し続けて応じている被害者にも、加害者と同等の責任があることを知ることです。

加害者の勝手な頼みごとや押し付けや無理な要求には、毅然と断って拒否をする勇気を持つことです。

許容を上回るモラハラを我慢し続けてしまうと、モラハラを容認したという認定をされる恐れがあります。

法的には嫌なら逃げる選択肢も取れるはずなのに、それをしないならば容認したという認識をされかねないのです。

■モラハラに遭ってしまったら

1/ モラハラ加害者から逃げる

不幸にも既にターゲットとされている場合の対処法は、「とにかく逃げること」この一択しかありません。

平和的解決など被害者にされた時点で成り立ちません。

自己愛性人格障害は生育歴で形成された基本的性質であり、性格形成された大人が性格を変えられないのと同様に、本人が変わりたいと思わない限り変わることはできません。

加害者は自分が絶対正義だと信じて行動していますし、自分の間違いを認めて受け入れるということは、自尊心を自ら傷つけてしまうことにつながるため、加害者が自分を改めることはまずあり得ません。

劣等感を植え付けられ人格を破壊される前に、加害者の目を見ずとにかく逃げてください。

2/ 深くつながらず表面的な付き合いに留める

どうしても逃げることができない場合には、極力接する時間を少なくして関わりを最低限にしましょう。

同じ家に住んでいる場合には成り立たない論理ですので、別居という方法を取ることが第一選択となります。

事務的な話題に留めてとにかく関わりを最低限にしましょう。

加害者を敵視するようなあからさまな言動は止めて、精神的、心理的な距離はしっかりと取ることが肝要です。

しかし加害者はチャンスがあれば攻撃してきますから、攻撃されたときの対処法などの心構えはしてください。

どんな言いがかりをつけられたとしても、加害者の挑発に乗って感情的になってはいけません。

言質を取られて逆に被害者面をして攻撃してきます。

何を言っても何をやっても否定されてしまいますから、質問には質問返しで返すなど真正面を向くことを避けます。

愛想の良い対応はしないで境界線をしっかり引いて下さい。

断るときは「やらない」とキッパリ一言で伝えましょう。

3/ 冷淡な態度を取る、反撃に出る

逆らったり逃げたりしないとモラハラは悪化します。

支配が目的の加害者の場合は、根底にターゲットから嫌われたくない気持ちがあるため、冷淡な態度を取って従わない姿勢を見せると、機嫌を取るために一時的に攻撃が収まる場合があります。

それも加害者のコントロールの一つなので、攻撃をやめて被害者が安心した顔を見せると、なにかしらの理由をつけて再度攻撃してきますから、結果的に同じことの繰り返しとなってしまい、モラハラによる支配は更に悪化することが殆どです。

4/ 損得勘定を見せる

加害者は自分の利得しか関心を持てません。

その性質を利用して加害者の損得勘定を刺激しましょう。

モラハラによる健康被害が法的に認定されると、高額な損害賠償請求をされる恐れがあり、築いてきた地位や人望を失うと具体的に通告するのです。

損害が我が身に迫れば言動を改めるかもしれません。

危機感を感じさせてターゲットから外させることです。

ただしこの場合は被害者がすり替わるだけであって、加害者の性分そのものが変わるものではありません。

■被害者が抵抗を見せたときの加害者の反応

加害者に抵抗したとき予想される反応を理解したうえで、加害者に再び騙されないよう心して臨んで下さい。

加害者は被害者の心をコントロールするために、被害者の想定を遥かに凌駕する巧みなアプローチを
仕掛けてくる恐れがあります。

1/ 加害者は非を絶対に認めない

そんなことはやっていないし記憶にない。

そう感じるのは気のせいだと言って事実を全否定します。

2/ 加害者は自己正当化する

「あなたのためを思った躾のつもりだった」

「それは場を和ませるための軽い冗談のつもりだった」

「あなたのために事実を指摘してあげただけ」

被害者のためにやったことだと自己正当化しつつ、逆にこんな些細なことを悪く受け取られて、責められるなんて心外だし傷付いたと攻撃してきます。

3/ 自分こそ被害者であると主張する

「自分はダメな人間のフォローをしてやっただけ」

「散々面倒を見させられて迷惑していたのに」

「あなたのためを思ってやってきたことを仇にされた」

自分こそ被害者であり責められる理由はひとつもない。

いわれのない言いがかりをつけられたのはこちらであり、自分に依存してきた被害者の方こそ加害側だと主張してきます。

4/ 悲劇を表現する

いわれもないことで責められたためストレスを受けて、体調が悪くなったなどと被害者ぶることがよくあります。

精神疾患を装って被害者に罪悪感を植え付けたり、あなたのせいで自殺すると訴えだしたりして、相手の同情心を誘って問題を有耶無耶にします。

5/ 被害者を脅迫する

被害者が加害者より弱い立場にある場合には、立場を利用して被害者を困らせることがよくあります。

「そこまで言うならここで縁を切る」

「今までの貸しを今すぐ清算して別れる」

などと被害者を精神的に脅して追い詰めて、それ以上責められないような雰囲気に持ち込みます。

6/ とりあえずその場をやり過ごすための謝罪

第三者の前では上辺だけ反省する素振りを見せます。

泣きながら土下座までする加害者もいますが、自分が不利になる攻撃を早く終わらせようとする、偽りのパフォーマンスであることが殆どです。

そして被害者と二人になった途端に豹変し、

「おまえのせいで攻撃を受けて傷つけられた」と言って報復行動を開始します。

若しくは反省してもその場限りで、少し経つと元の木阿弥で同じことを繰り返します。

■弱さは支配を呼び寄せます

以上からも分かる通り、

モラハラ加害者は絶対正義であり変わることはありません。

正常性バイアスで相手の良いところを見ようとしても、のちに必ず裏切られて状況は悪化の一途をたどります。

現実を客観視できる第三者に援助してもらいながら、自分を第一に守る方向へ舵を切ることを強くお勧めします。

以上の対応策を何度も何度もリピートして聴いてください。

モラハラ加害者から被害を受けたときに、これまでお話しした対応がスムーズに取れるように、しっかりと頭に入れておく必要があるでしょう。

それでも上手くいかないときはいつでもご連絡ください。

ひとりで考えず一緒に対応策を考えていきましょう。

Related Posts