既婚男性は何故安定的な家庭がありながら、外に不倫を求め愛人を作ってしまうのか。
オスの本能は自分の遺伝子を如何に残すのか、諸説ありますがこの考えがよく聞かれるところです。
しかしどんな状況であれ、不倫をしない人もいるでしょうし、何がなくても不倫に興じる人もいます。
1/ 安定した家庭がありしっかりした妻がいるからこそ不倫に興じる
他の女性を愛してしまったのならば、今の夫婦関係にピリオドを打って、きちんと離婚してから新たな関係を作ればよい。
それが世の中のモラルであり正論です。
しかしその正論が成り立たないケースが多いため、昔も今もこれだけ不倫がまかり通っています。
基本的に既婚男性で、本当に妻と離婚する気がある人は、99%いないと考えるのが妥当であり、逆説的にいえばしっかりした妻がいる家庭だからこそ、安心して不倫に興じられるとも言えるのです。
これが女性の場合には、家庭が上手くいっている場合に、不倫をしようという発想には通常なり得ません。
この男女の思考の違いが、不倫カップルの後の行方に大きく作用します。
要は既婚男性は不倫恋愛に対して、リアルからの一時逃避を求めているだけなのです。
2/ 既婚男性はあくまでも家庭を壊すつもりはない
既婚男性が不倫を始めようとする際に使う常套句として、「妻とは家庭内別居状態」などと、女性の同情を誘うパターンが多いのではないでしょうか。
素直な女性だと既婚男性が、離婚する可能性を期待してしまうのも、ある意味仕方がないことと思います。
ところが実際は全く言葉通りではありません。
既婚男性は欲望に突き動かされていますから、反射的に自分への同情心を引き、女性の心を掴んでしまうのです。
「夫婦関係が上手くいっていない」
「妻とは長年セックスレスだ」
「家庭内別居で孤独な自分を癒して欲しい」
実際の家庭状況とはまるで異なることを言ってでも、不倫を始めたい女性の同情心を引こうとします。
既婚男性は妻に特段不満があるわけではなく、むしろ妻を心から尊敬し感謝をし、家族としての務めを果たすことは欠かさず、妻や家族を心から愛しているパターンが殆どです。
家庭や社会という通常居るリアリティーから一時逃避し、バーチャルな世界でインモラルに浸りたい好奇心だけ。
そんな既婚男性を見た女性は、
「愛に飢えた気の毒な男性」
「私が代わって愛してあげたい」
という強い愛情が入ってしまうのです。
婚男性にしたら思惑通りですから、最初は女性の愛情に浸って、さながら「愛の劇場」を楽しみます。
しかし女性が既婚男性に傾倒し始め、不倫関係から更なる関係の進展や、妻との夫婦関係の清算を求め始めると、
途端に冷静になって現実に返り、妻との大切な家庭を守るために、邪魔になる女性をバッサリと切り捨てようとします。
女性はその段階で既に、既婚男性への愛で心の全てが覆い尽くされている状態ですから、既婚男性がいきなり踵を翻して
傍からいなくなるのは耐えられません。
様々な葛藤や流れを経て、女性は止むなく現実に妥協し、本来ならば受け入れたくもない現実を、受け入れざるを得なくなります。
やっと不倫の現実に気が付き、社会的な倫理と自分の本音の間を彷徨い、自分の心を批判したり受容したりしながら、果てには既婚男性の愛人へと身をやつしていくのです。
最初から月額数十万の愛人契約で始まる、ビジネスライクな愛人関係もあるでしょう。
しかし不倫から愛人へ移行したケースでは、上記の経過が殆ど全てではないでしょうか。
既婚男性の気持ちの中では、あくまでも家庭を壊してはならないという、このケースでは非常に偏った大前提があります。
たとえ妻や家庭に満たされないことがあっても、決して作り上げたものを自ら壊そうとは考えません。
妻と良好な関係を築いていなくても、現在の生活環境を変える気は少しもありません。
自ら進んで不倫をしていても、それまでの生活環境が変化することを、とにかく恐れる生き物だということなのです。
3/ 実は家庭への依存心が高い
妻と良い関係を築いていないのに、離婚しようとしない男性ほど、実は妻に対する愛情や依存心が強いもの。
とはいえ家庭は壊したくありませんから、妻に対して直接不満をぶつけることはありません。
むしろ妻や家庭を守るために、自分が不満を飲み込むべきと考えています。
妻に対しての期待度が高いが故に、自分の理想通りにならないことで、外によりどころを求めてしまうのでしょう。
妻や家庭の愚痴をこぼす既婚男性ほど、実は妻や家庭への依存心が高いタイプなのです。
4/ 既婚男性に惑わされる女性にも問題はある
女性の側からすると以上の既婚男性の心理は、到底理解出来ない部分も多々あると思います。
しかし不倫は既婚男性に応じてしまう女性の側にも、満たされない気持ちや状況など問題があるでしょう。
心に欠けた不足がある同士が、自然と引き寄せ合うものなのかもしれません。
不倫や二股をされた側の女性は、自分に女としての魅力がなかったのではないかと、自分を責めて深く傷付くものです。
実は女性の問題ではなく、男性自身の問題であったりすることもあるのです。
この男性心理は自分がされた側になった時のために、覚えておくと自分を守る知識となると思います。