不安や自信のなさから支配をかける
執着と依存が強い自己愛者がいます。
毒親育ちがイジメや裏切りなどを経て、人との関係を上か下か、勝つか負けるかでしか測れない人ほど、
狙いを定めた人間への依存や執着が強くなり、その関係を維持するためにますます支配的となります。
自分とは違う人間なのに、自分の正義を押し付けたり、陰口や直接叩かずにはいられない。
それは内心で「この人間ならば依存・支配できる」と踏んだからです。
基本的に不安が強く、孤独を嫌う性質があるため、誰かを巻き込むことで不安を解消しようとします。
単独での努力を嫌い、手っ取り早く他者の知恵や成功に依存するのは、全て不確実な不安からきています。
これは、自己愛者の生育歴で埋められなかった心の穴が影響しているのでしょう。
ハイスピードでターゲットとの間合いを詰めていくのですが、
支配の段階で上手くいかないとターゲットを悪者にしたトラブルを頻発させます。
トラブルが嫌ならば関わらないという選択ができるにも拘わらず、むしろ積極的に拘わっていくのには理由があります。
それは、自己愛者特有の「加害欲・支配欲・依存欲」です。
内省できないためそれを自覚できず、ガスライティングと自己正当化を駆使しながら加害行為を行います。
一般的にはそれをモラハラと呼びます。
自分の思惑通りにいかないからと、暴力行為を行ったり、破壊行為を行うことが正義だと考えています。
モラハラを行うことでターゲットを屈しさせることを「勝ち負け」と認識しています。
自己愛者は、自他の境界を獲得することに、生育歴の段階から失敗しています。
いわば親から適切に離れることができなかった子供と言えるでしょう。
いつまでも精神性は子供のまま。
知的好奇心が持てず、責任や努力は置き去りにしたまま他人に依存します。
大人になっても依存先(支配したい対象)を確保するため、
ターゲットにした対象へ執拗に絡んでいくという、破滅的な人間関係に固執し続けます。
それは相手に対する思いやりではありません。
もっと言えば「思いやりがあるように見せて、全ては自分のため」です。
自分の欲求(性欲・征服欲・承認欲求・自己顕示欲・誇大自己・優越感)を満たすための支配対象なのです。