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自己愛者が自分の非を認めない理由とは

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自己愛者が自分の非を認めない理由とは

自己愛者はどんなに自分が悪いことであっても、周囲から非を責められていても絶対に謝れません。

謝ったとしても形だけ建前だけで、

「謝ればいいんでしょ」と開き直ってみたり、

「謝れば気が済むの?」と挑戦的な態度をとってみたり。

心の中では自分が悪いなど欠片も思っていません。

なぜ自己愛者は謝ることができないのでしょう?

どうみても自分が悪いのに認めようとしないのはなぜ?

開き直ったり挑戦的な態度をとるのはなぜでしょうか?

■自己愛者は万能感や優越感の塊

実は自己愛性パーソナリティ障害者は、自分を特別で選ばれた人間だと思って生きています。

自己愛者はいつも自分が正しいと思って生きています。

どう考えても自己愛者が悪いことであっても、自己愛者は自分が間違えていることは絶対にないし。

寧ろ相手が全て間違えていると本気で思っています。

だから自己愛者は謝ることができません。

しかしそれは自己愛者の考えの中だけの話です。

自分が正しいといっても理由があるわけでもなく、ただ自分が正しいと思い込んでいるだけなのです。

自己愛者の思考は実はとても単純です。

どんなときでも自分が正しいという大前提があるので、その自分を相手が不快にしているのだから、相手に非があるに決まっているという単純な発想です。

そもそも自己愛者の思考の問題点はひとつで、自分が正しいという前提に誤りがあるというところです。

そもそもの時点で考えに誤りがあるため、そのあとに続く話も全て間違えてしまっているのです。

そのため自己愛者とどんな話をしても結論には至れません。

■論点のすり替えを巧みに使う自己愛者

例えば自己愛者である夫からモラハラを受け続けてきた妻が、自分がどれだけ傷つけられてきたのかを話して聞かせても、どれだけ夫に訴えても不思議なほど話が通じません。

よくある事例として、

「私はそんなことをしていない」

「私はそんなことを言った覚えがないし言うはずもない」

「私はこれまでずっと援助してきたのに裏切られた気分だ」

「誰か他の人から言われたことを自分のせいにされている」

「あなたの記憶がおかしいのは病気ではないか?」

と、こんな風にシラを切ることが本当によくあります。

最悪なのは全く違う話を持ち出して論点をすり替えてきて、

「あのときはあなたのほうに問題があった」

「あなたの問題を私のせいにされるのは困る」

「そもそもあなたのその性格に問題があるのではないか?」

「問題が起きるようなことを持ち込んだあなたが悪い」

この論点のすり替えは自己愛者の得意とする論法です。

「言ってないし言った覚えもない」

「そもそもそんなことをやってない」

と、いうのは、そのときの記憶を全消去しているか、若しくは記憶を書き換えてしまっているということです。

突然全く違う話を持ち出してきて、相手が悪いし相手の責任だと主張し出すのは、話をすり替えて相手の追及から逃れるための行為です。

自己愛者はそれらを自衛手段として使っています。

無意識的にやる人もいますし故意にやる人もいます。

これらは自己愛者の常套手段なのです。

そのためどれだけ話し合いを重ねても、話し合いが全く進まないだけではなく、自分の被害を訴えていたらいつの間にか逆転されて、気が付くと自分のほうが自己愛者から責められていたりします。

そんな意味不明な展開になったことはありませんか?

どうしてこのようなことになってしまうのでしょうか?

それは自己愛者が正しいという前提でしか話ができないからです。

■自己愛者は絶対正義と思い込んでいる

一般的に人と話し合いをするときは、自分が間違えているかもしれないという前提を置きつつ、相手の話もしっかり聞くという姿勢をとるものです。

どんな人でも完璧ではありませんし、無意識的に相手を傷つけてしまうこともあるでしょう。

いつでも相手の考えや気持ちを想像することが大切です。

しかし自己愛者はそのような考えかたができませんから、そもそも話し合いが無駄になってしまうことが多いのです。

自分の気持ちを少しでも理解してほしかっただけなのに、全く違う話を持ち出されて逆に責められたり。

人間性に問題があるなどと人権侵害的な言動をされたり、記憶を書き換えられてあったことをないことにされたりと、余計に傷付けられることが多いのではないでしょうか。

自分が正しいと思い込んでいる人との話し合いは、本当に時間の無駄ですし本当に不毛です。

どんなに話を尽くしてもどんな説明を尽くしても、説明をしている最中に話にカットインされて、よってもってあなたが悪いと結論付けられてしまいます。

■自己愛者の親もまた自己愛者(毒親)

なぜ自己愛者はこのような人間になったのでしょう?

実は自己愛者は生育歴にトラブルを抱えた人が多く、自己愛者は子供の頃に問題を抱えて育った例が多いです。

自己愛者の親もまた自己愛者であることが多いです。

一般的に自己愛者は被害者意識がとても強く、話し合いや議論を戦わせる場が特に苦手です。

この被害者意識が非常に強い人は、インナーチャイルド傾向にあるといわれています。

生育歴で精神的成長が正しくなされてこなかったため、その場その場で都合のいいことを言って誤魔化そうとしたり、話も無責任な発言が多くて支離滅裂だったり。

言動が常に共感性が皆無で性格的に幼稚だったり、ああ言えばこう言うという風にまず話を受け止めようとすることがなく、何を言っても屁理屈で返してくることが多いです。

言動もとても無神経でデリカシーがなく、モラルやルールを都合よく自己解釈したり、相手の気持ちを考えるという思考を持っていません。

自己愛者に不倫が多いのはこの性格からきています。

相手をとっかえひっかえするのは自己愛者の特徴です。

不倫が相手をどれだけ傷つけるのかという頭がないからです。

■自己愛者に変化を求めても徒労に終わる

自己愛者は自己防衛する必要があった環境で育つ中で、相手の気持ちに立って考えてみるとか、相手の視点に立って考えてみるという、人生に必要な学びが抜けてしまったのでしょう。

とはいえいくら辛い環境で育ったとしても、毒親から辛い思いをさせられてきたからとしても。

人を傷つけていい理由にはなりえません。

これまで自分がたくさん傷つけられてきたとしても、だからといって相手を傷つけていいわけがありません。

そもそも人が人を傷つけていい理由などどこにも存在しないのです。

しかし、自己愛者が自己愛者になった背景を観てみると、様々な複雑な背景があったということは確かでしょう。

もちろん人を傷付ける自己愛者が100%悪いのですが、その人の背景を観てみる必要はあると考えています。

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