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2025/1/24★自分の理想を叶えるための着せ替え人形

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その愛は自己愛でしかない

友人から「水曜日のダウンタウン」の話を聞いて、まずこの企画にドン引きしてしまった。

クロちゃんの結婚が実現するかどうか、以前から密着取材していた企画?

詳しくはよく知らないが、結果的に彼女からクロちゃんに別れを告げたようだ。

密着取材していた番組は、クロちゃんが振られることを読んでいたのだろう。

それを分かっていながら彼女に辛い告白をさせ、

ネタとして電波で流したこと自体、私は番組のハラスメントに感じてならない。

フジテレビの性上納が話題になっているが、やはり地上波メディアは低俗で下劣であり、

昔、親が話していた「テレビを見るとバカになる」説を見事裏付けている。

彼女の辛過ぎた告白は、完全にモラハラと人権侵害以外の何物でもない。

彼女の慟哭に近い感情の発露は、相当なストレスを溜め込んで限界に近かった結果だろう。

番組企画だからこそ、我慢に我慢を重ねざるを得なかった部分もあったと思われる。

電波で見せたくもなかったであろう姿を見せざるを得なかったことを、

彼女はこの先長く心に引きずるのではないだろうか。

話をクロちゃんのモラハラに戻そう。

クロちゃんが彼女に与えたモラハラは大枠で以下の通り。

1/ 二人の関係は上下関係であり、彼女は常に下に見られていた

2/ 二人のデートはクロちゃんのSNSネタにされている気がして嫌だった

3/ 彼女らしいファッションを頭ごなしに否定し、彼女自身が好きな髪型にさせてくれない

4/ 常に化粧して綺麗にしていろと強要し、スッピンを許さない。彼女は素の自分を見て欲しかった

5/ 太らないでね?痩せてる彼女が好き。と彼女の在り方に注文をつける

結局これはクロちゃんの精神的幼児性の問題以外の何物でもない。

クロちゃんは彼女が好きなのではなく、自分の思う通りに姿を変えてくれる彼女が好きだっただけ。

クロちゃんは理想を叶えてくれる着せ替え人形が欲しかったのだろう。

人形ならば自分の好みに変えてもよいだろう。個性と意思を持たない人形ならばね。

モラハラ者はそこで思考が完全に停止している。

人間には、それぞれに個性と意思があるという当たり前の概念が欠落しているのだ。

クロちゃんは過去のエピソードからマザコン?母親の過干渉?が見えていた。

母親から尊重され過ぎたことで、偏った優越感と曲がった自己肯定感が培われたのだろう。

彼女はクロちゃんに素の自分を好きになってもらいたかった。

それは決して怠惰でも馴れ合いでもない。

人を好きになるということは、その人の良い部分や容姿の美しさを好きになることではない。

好きな人と長く過ごす、添い遂げるということは、

自分も相手も我慢にならない関係性と、相手の「ダメなところ」を好きになれるかどうかである。

好きな人を大切にする、愛する、共に生きるとはそういうこと。

相手を着せ替え人形にしたり、自分の思う通りに支配したり、

上下関係に置こうとするのは、他人と健全なコミュニケーションが取れない、自己中心的思考の3歳児と同列である。

「愛してる」と言ってはいるが、この場合は相手を愛しているのではなく、

相手に自分を重ねて、そんな自分自身を愛しているだけに過ぎない。

自己愛者の典型的思考で、要は自分が好きなだけ。ありのままの他人を愛せない精神障害。

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