出会ったときの第一印象はとても良く、全てが魅力的で、コミュニケーションにも好感が持てた。
どんな雑談でも気軽に受け答えしてくれるし、頭脳明晰な部分に惹かれてしまった。
どの人から見ても彼らは魅力的に見える。
頭の回転がとても速くて人心掌握も素晴らしい。
コミュニケーションを円滑に図るためのお世辞も言えるし、どんな相手にでも手放しに称賛したりも出来る。
しかしサイコパスと過ごす時間が経つにつれて、相手の言動に少しずつ違和感を持つようになった。
信じていると裏切られ、自分が壊れそうになっていく。
違和感の正体が何であるのか気が付いていたのに、周りからの評判は良いので事実を言い出せない…
今回の動画はサイコパスの特徴を紐解きながら、よく同類として捉えられがちなサイコパスと、自己愛性人格障害の違いと、関わるうえでの注意すべき点を詳しく解説していきます。
■サイコパスの特徴
1/ 人間的な魅力にあふれている
サイコパスの第一印象は悪くはなく、寧ろ好感を持たれることが多いです。
人に対して分け隔てなく接することが出来て、どんな話題でも気さくに応じてくれますし、頭の回転が速く当意即妙な言動には感心しかありません。
そのためサイコパスは意外と人気者が多いのです。
人の心を巧みにコントロールすることに長けていて、駆け引きが上手で人の歓心を得ることが得意です。
良いように操られていると感じるときがありますが、口が達者なので上手く丸め込まれてしまうでしょう。
2/ 人に共感出来ない
サイコパスは自分以外の人に興味がありません。
思いついたことを言葉にして人を傷付けますが、それで傷ついた人がいても良心が痛むことはありません。
一般的に言われる思いやりや共感や協調というものが、一体どのようなものなのか分からないのです。
基本的に利己的で自分さえよければ良いと、本気で考えていますし罪悪感もありません。
自分が間違っているかもしれないという、ニュートラルな考えは持ち合わせていません。
嘘をつくことにも良心の呵責を感じないのです。
3/ 口が達者で嘘が多い
サイコパスはとにかく自己中心的な性格です。
ただ自己中心的なのではなく、自分のやり方を押し通すための理屈や論理を、頭の中でしっかりと構築しています。
冷静沈着かつ頭脳明晰であるために、周囲はいつの間にか引き込まれていきます。
そんな計算高いサイコパスですが、表向きでは都合の良いことを言っていても、口先と実際が一致しないことがよくあります。
そこを突かれても顔色一つ変えることなく、理屈を並べて押し通すことがよくあります。
相手からの評価を気にしない性質ならではでしょう。
とにかく息をするように嘘をつくサイコパスは、自分を良く見せたり相手を陥れたりする嘘を、なんの罪悪感もなく平気でつくのが特徴です。
逆に嘘を暴かれて平然としていられず、感情的になる人はサイコパスではありません。
4/ 他人を利用することに罪悪感をもたない
サイコパスはその自己中心的な思考により、自分より劣る人は自分の言う通りに動くべきであり、自分の思う通りに動かないのならば、必要がないと本気で考えています。
そして図々しく様々なことを要求してきます。
やって頂くという意識を持たないため、とんでもないことを当たり前のように要求します。
サイコパスには持ちつ持たれつの考えはなく、一方的に要求するだけでお返しすることはありません。
完全なテイカーなので搾取されて終わります。
5/ モラルがなくルール違反に罪悪感がない
サイコパスは目的のため平気でルール違反を犯します。
社会の秩序に関心がないため犯罪でなければよい、バレなければ問題がないという思考です。
バレそうになっても顔色を変えることなく、言い訳や責任転嫁をします。
その場の雰囲気で不倫をするサイコパスは多く、後先考えることなく性欲の向くままに、刹那的な不倫をするのが特徴です。
バレたときも顔色を変えずに不倫を否定したり、指摘した相手の批判を高圧的に抑えたり、相手の弱点を突いて封じたりすることがあります。
6/ 人の気持ちを食い物にする
唯我独尊を正に地でいくナルシストであり、人の価値を低くみていて都合よく徹底的に利用します。
人に罪悪感を植え付けて支配しようとしたり、お世辞を言って持ち上げて前へ立たせようとしたり。
気の良い人に感情を訴えて被害者を装い、相手の心配する気持ちを利用して搾取しようとします。
相手が自分の思う通りの動きを見せないと、
「分かってくれると思っていたのに」
「他の人はやってくれるのにあなたは出来ないの?」
「あなたがやらないなら自分でやるからいい」
という具合に相手の罪悪感を利用して追い詰めます。
7/ 共感性の皆無
サイコパスは人をコントロールして利用するために、時に人に寄り添うような発言をすることがあります。
しかし共感力からきた言葉ではなく上辺の言葉なので、その言葉には中身がなく具体性はありません。
いつも定型文のように決まった言葉しか語りません。
人の気持ちを推し量るということが分からないため、人が悲しんでいる様子を目の当たりにしても、どう声を掛けたらよいのか本気で分かりません。
病気で寝込んでいてもどう声を掛けたらよいか、相手の求める言葉を想像できないため、弱っている相手に寄り添うことを嫌います。
8/ 退屈な状況に我慢できない
サイコパスにとって興味がなく退屈と感じる時間は、無駄で意味のないこととしか感じられません。
自分に利がないことでただ待たされたり、何もできない時間がただ過ぎることをとにかく嫌います。
退屈なことは時間の損失という意識が強いのです。
これ幸いと休む人ならばサイコパスではありません。
サイコパスにとって時間は非常に重要で、何らかの利を生むべきものと捉えています。
相手から一緒の行動を求められる時も、自分にとって何らかの利がなければ絶対に応じません。
9/ 自分がやりたくないことからは逃げる
自分の目的のためならばどんな努力も惜しみませんが、自分に利がなければ一切やらないのがサイコパスです。
価値を感じないことからは徹底して逃げます。
例え義務だったとしても言い訳をしてやろうとはしません。
与えられた仕事でもやりたくないと思えば、他人を利用して上手く押し付けて逃げてしまいます。
しかし自分の評価を落としたくはないので、いかにも自分がやったように見せて評価を得ようとします。
そのため意のままに都合よく扱える人を傍に置きます。
■サイコパスと自己愛性人格障害の違い
サイコパスと自己愛性人格障害が、酷似していると感じる方は多いと思います。
自己中心的であり共感力が欠如している部分は、共通していますが根本は似て非なるものです。
自己愛者は積極的に自分の価値観を、人に押し付けようとしてトラブルになります。
思う通りにいかないと感情的になり、ハラスメントで相手をコントロールしようとします。
自己愛を満たすために人を利用するため、人に積極的に関わろうとする特徴があります。
自己肯定感が低いため自分に自信がなく、コンプレックスが強い傾向にあります。
比べてサイコパスは人に対する興味が薄く、他人の価値観に干渉することはありません。
自分の利害に関わらない事には興味がないのです。
冷静沈着なので感情的に暴言を吐いたり、モラハラやパワハラを働くこともありません。
自分に自信があるためコンプレックスも持ちません。
問題があっても被害者意識を抱くことはなく、決して感情的にならず冷静沈着な解決を図るのがサイコパスの大きな特徴です。
まとめると自己愛者は精神論・モラハラ気質であり、被害者意識で周りを振り回したり、感情で高圧的に抑え込むという特徴があります。
サイコパスは冷静沈着で大人びた性格ですが、同時に冷淡で非情な側面があります。
■サイコパスとの平和的な関係維持は困難
サイコパスを良く言えばルールに囚われない、自由人であり革新的な人であるとも言えます。
しかし平然と嘘をついて人を利用しても、良心の呵責を感じることはありません。
協調性がなく、共感性の欠如から人に与えるマイナス面での影響が非常に大きいため、友人や恋愛や婚姻関係を平和的に維持することは、かなり難しいため距離を置く必要があるでしょう。
但しサイコパスが持つ明晰な頭脳や、冷静沈着な性質が活かされる分野があります。
経営者や学者や医師などの専門職などに、サイコパス気質が多いのは有名な話です。
サイコパスとは程よい距離感を大事にして、搾取されることのないよう上手く付き合いましょう。