ちょうどいいがちょうどいい
つい最近旅行した先で、とある寺院の説法を聞いた。
「人生での悟りとはどのようなものなのか?」という問いに。
「これまでは決して悪くなかった、今くらいでちょうど良い。自分でそう思えること。」そう言われた。
欲をかけば過剰になり過ぎて怪我をするし、不安や焦りばかりだと前方不注意から躓いてしまう。
自信を失うと過去にしがみつくようになる。
周囲と比較して成功者を羨んでしまい自己嫌悪に陥る。
周囲の喧騒から離れて、自分の中に鏡を置いて冷静に見つめ返してみると、
不思議と「これでいいか」と思えるようになる。
過去も自分、今も自分。私はこんなものかな、ちょうど良かったなと思えること。
ここにいるのは自分が良いとしたから。
もし、ここより違う場所へ行きたいと思うなら、新たな場所を探すのも良い。
そうして自分の全てを「自ら」受け入れるのが悟りなのだな。
他人に評価してもらうものではないし、他人を巻き込んで装飾するものでもない。
自分が良いとすればそれでよいのだ。