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不倫には必ず原因・理由がある

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カウンセラーコラム#5

https://news.yahoo.co.jp/articles/ca0c9b986db1c37ef6e1ac012d187702b73c8d60

↑ヤフーニュース★【驚愕】篠田麻里子、夫が突然スマホで撮影を始めて…「流されたら困るよな?」非道な脅迫行為

少し前から篠田さんの不倫騒動がネットを賑わせていたが、ここにきてマスコミの大きく論調が変わってきた。

以前の記事では篠田さんの私的なLINEメッセージや録音データまで流出し、篠田さんを悪とする論調を補足するに充分すぎるものであった。

それを聞いても、私は当時の論調をそのまま受け入れてはいなかった。

寧ろ、篠田さんの言い分も出せる流れにならなければ、彼女もお子さんも救われないなと心から気の毒にさえ思っていた。

不倫慰謝料交渉において動かぬ証拠を得ることは間違ってはいないし、それを利用して相手と交渉すること自体も何ら間違いではない。

録音データについて夫は「しらばっくれられると困るから」と主張していたが、私も夫の立場なら躊躇なく同じように録音データを録るであろう。

しかし以前の記事で、この夫に物凄く大きな違和感・不信感を感じたのは、証拠開示や記事について明らかに「夫側からのリーク」であろうことだ。

■法律を入れなかった理由は?

「しらばっくれられると困る」から動かぬ証拠を押さえたのならば、なぜそれを敢えて表沙汰にする必要があったのだろうか?

証拠を押さえて勝ち確だと思っているのならば、なぜ粛々と証拠を以て法律を入れて戦わないのだろうか?

法の場を介すると何か都合の悪いことでもあったのだろうか?

法律を入れてしまうと、夫の「言い値」の高額な慰謝料をもらえなくなるから?

しかもこの夫が不可解なのは「子供の将来を考えて」「子供がこれを知ったら可哀想」とごもっともなことを言いながら、子供が将来見てしまうかもしれないデジタルタトゥーを、父親自らワザワザ作った形となっているからだ。

敢えて言葉を柔らかく「不可解」と書いたが、歯に衣着せぬならば非常に「愚か」だと思う。

また、録音データの中で篠田さんは「寂しかった」と発言していたが、私はその言葉を聞いて寧ろ同情心しか芽生えてこなかった。

■不倫をする裏にあるものとは

当サロンでも同じような相談事例を頻繁に受けている。

これはコラムなのでその詳細を以下にひとつひとつ並べることは割愛する。

一般的に考えて、既婚者が敢えてリスク(離婚・慰謝料)をとってでも不倫行為に及ぶ裏には、そのリスクを上回る原因・理由がある。

逆説的にいえば、原因・理由が存在しなかったり、リスクを上回る程度のものでなければ、敢えてそのリスクを取りにいく人間は存在しないといっても過言ではない。

また、その原因・理由の大きさや程度は一般数値化できるものではなく、その人それぞれの精神状態に絡んだボーダラインが存在する。

それを他者が「大した理由ではない」と言い切ることは出来ないし、前述の問題の場合、篠田さんの近親者以外は篠田さんを断罪してはならない。

我こそは聖人君子だ、といえる人間以外は罰することすら出来ないはずだ。

話は元に戻るが、上のリンクに挙げた「夫側の事情」について書かれた記事。

やはりと言おうか、寧ろ不倫トラブルに「あるあるな事例」過ぎて納得してしまった。

普段のコミュニケーションにモラハラが常態化する人間は、関係悪化時にはモラハラが必ずパワハラへとシフトする。

この夫が最初の記事で行った諸処のリークはパワハラ以外の何物でもないと、この類の相談を無数に受けてきている私は強く憤りさえ感じた。

■人はそんなに強い生き物ではない

またリンクの記事中で、某カウンセラーが「モラハラを受けている人が浮気するとは考えづらい」と解説している。

これについては、私が受けてきた無数の事例を鑑みて明確に「そうではない」と言える。

篠田さんが「不倫はしていない」と主張しているので、その言葉を上から否定するものではないと前置きするが、モラハラを受けて精神的に内に入ってしまうタイプの人と、理性がマヒして外へ向いてしまうタイプの人がそれぞれ存在する。

彼女の場合、逃避しないとプライドもメンタルも維持できなかったのだろうし、仕事柄、内に引きこもってもいられなかったのだろう。

ただ、リンクの記事中にあるモラハラの内容が事実であるならば、リスクを取ってしまう前に自分と子供を守りながら夫と戦う方法があったのにな、とは思ってしまう。

しかし、私が篠田さんと同じ立場に置かれていたら、私も論理的に戦ったり理性を保っていられるかどうか、正直その自信は全くない。

■聖人君子以外は石を投げるな

最後になるが、不倫は法律違反でもなく法により罰せられる行為でもない。

その行為により「精神的被害を被った人」が、その被害に対して慰謝料を求める権利がある、ということだ。

不貞行為が許せなければ、不倫は離婚事由に該当するため、離婚請求権も発生する。

要は不倫をした人間はそれ相応の責任を取ること、この一点に尽きる。

不倫をするもしないも個人の自由だが、したことの責任はきちんと取るべきである、ただこれだけだ。

問題当事者以外が、不倫をした人間に石を投げて傷つけるなどの人権侵害行為は言語道断であり、それが有名人であろうとも決してあってはならない。

人権侵害行為を行った人間は、不倫とは異なり「法に問われる可能性もある」ことを念頭に置いておくこと。

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