カウンセラーコラム#3
■自己愛性人格障害者とは…
・理想やプライドが高く権威主義的。
・ブランドやステータスなど分かりやすい象徴を好み、学歴や職歴を相手の判断材料とする傾向が強い。
・数値化した判断基準などハッキリしたものを好む。
・自分は権威を持つ側だというハッキリとした自負がある。
・生育歴は優等生、過保護、過干渉で育てられている。
・周囲から称賛され頼られる存在であったため、その自分に誇りをもって生きてきた。
・自分は特別な存在でありステータスが高いと思いこんでいる。
・基本的に自分語り。常に自画自賛をしがち。
・社会的に認められた存在であるため、周囲は建前で称賛していることに気付かない。
・意見や議論は全て自分への否定と攻撃的に捉える。
・意見に聞く耳を持たない。
・自分より賢い人間を忌避する。
・自分より知識が少ない人や、自分の知識レベルより下にある人間を侍らせる。
・自分の常識が世界の常識。自分を否定する人間は忌避する。
・多様性や平和や平等を謳いながら、実際はその真逆。
・同じ目線から意見を交換するということを好まない。
・自分の意見が否定されることを極端に嫌う。
・周囲からの尊敬を求める。
・自分の意見を脅かす存在は攻撃的排除にかかる。
・自分の思う通りに動かない人間は否定や侮辱を以て関わりを切る。
・相手の気持ちを考えてペースを尊重したり、議論して意見をまとめるという方法を嫌う極端な合理主義。
・周囲とのコミュニケーションよりハダカの王様。
・イリーガルであっても自分のやりたいことが全て。相手との協調は考えない。
・多忙だから家庭を顧みることは出来ないという勘違いが自分の人生論になっている。
・話し合いというスタイルを取れないのは自分を否定されないため。
・自分を否定されることを嫌うため、話し合いによる妥協点を模索するという考え方が一切ない。
・自分が全て正しいのだから何人も黙って従うべきという思考。
・根拠のない全能感を持つため、言葉の端々に不遜な言動が見え隠れする。
・全能感を補完するため刹那的な浮気を重ねる傾向が強い。
・どの人間関係でもその関係は基本的に上下である。
・偏った自己愛のため共感性が皆無。
・コミュニケーションに難があり安定的な関係が定着しないため、保険のように複数の女性関係を作る癖がある。
・相手の言葉の裏読みが出来ないため、考えを言語化して議論をするという工程が苦手。
・ASD傾向が強い。数字や統計など分かりやすいものへの親和性が高い。
・共感能力が低いため数値化出来ない感情などを避ける傾向が高い。
・感情が分からないため相手から攻撃されるという思い込みが常にある。
・共感性が低く相手の感情を推しはかることが出来ない。
・自分のラインから外れた者に対しては、それまでの関係を切り捨てて冷酷に扱う。
・内省は一切出来ない。上手くいかないことは全て他者のせい。
■自己愛性人格障害者と関わる家族はどうなるのか
・妻は言いたいことが言えず我慢に我慢を重ねるようになり果てには精神疾患を発症する(カサンドラ症候群)
・子供は成長の過程で父親の理想論に尊敬するが、尊敬をしても見返りの愛情が得られるわけではなく、わがままを言っても受け入れてもらえず、常に父親ファーストの家庭の中で無償の愛を求めるが、報われない関係にフラストレーションを溜めていく。
・我慢して夫に尽くすしかない、隷属状態の母親を横目に見て、大人とは夫婦とはこういうものなのだという誤った概念を持ち葛藤を続ける。
・愛情に満たされず父親から愛されないのは自分が至らないからなのか?という思いを抱えて社会へ出るが、社会の現実を知ることで劣等感を更に募らせていく。
・生育歴の中で得られなかった愛情を他者に求めることで埋めようとする。父親の生きざまを否定しつつも、愛情を得られなかった自分に自己否定を募らせていく。ロールモデルが父親でしかないため、結局父親と同じ轍を踏むことが多い。
・子供が成長し結婚してもパートナーとの関係性は両親と同じ形を辿ることが多く、不幸な家族関係が輪廻する。
・子供が毒親を切り捨てた時、自己肯定感を失いたくないがために妻は夫の自己中心的な考えに迎合する。夫婦がお互いを内省せず肯定感を守るというスパイラルに進んでしまう。
・妻も自身の生育歴から支配隷属を好む傾向にある。妻自身生育歴でACであることが多く、夫は支配しやすい妻を無意識的に選択している。