食べたら美味しいということがお金なの
●「美味しい」「いただきます」「ごちそうさま」
――この一言が大切です
毎日の食事を用意するのは、大切な人に美味しく食べてもらいたいから。
けれど、その相手が何も言わずに食べていたら、どう感じるでしょうか。
心を込めて作った料理が、ただの作業のように思えてしまうかもしれません。
「家事なんだから当たり前」と思われることもあるでしょう。
ですが、一度想像してみてください。
毎日の献立を考え、食材を選び、時間をかけて調理する。
そのすべてに、どれほどの手間と愛情が詰まっているか。
食べてくれる人の笑顔を思い浮かべながら、少しでも美味しく仕上げたいと願う。
そんな気持ちが込められています。
長年一緒に過ごしているからこそ、当たり前のように感じてしまうかもしれません。
でも、「親しき仲にも礼儀あり」。
「美味しかったよ」「ごちそうさま」――ほんの一言でも伝えるだけで、その気持ちはきっと報われるのです。
外食では、食事の代金を支払いますよね。
家での食事では、その代わりに感謝の言葉を伝えることが大切なのではないでしょうか。
「いただきます」「ごちそうさま」――その一言が、食事の時間をもっと温かく、心地よいものにしてくれるはずです。
一緒に囲む食卓が、ただの食事の場ではなく、心が通い合うひとときになりますように。