言葉より行動を見る
恋愛のお悩みを受けていて、必ずと言っていいほど当てはまる共通点があります。
それは女性が「男性の言葉を信じ過ぎる」ということ。
愛しているからこそ、相手を心の底から信じたいと思うからこそ、そうなってしまうのでしょうね。
不倫中の未婚女性の場合
「彼が、妻と上手くいっていない。離婚したら結婚するからと言った。信じているが、そこから3年が経ち、なんの変化もなく先が見えない。ただ身体を求められる日々に苦しくなってきた。」
恋愛中の女性の場合
「最近、彼が仕事が忙しいといって全く連絡が来ない。電話をすると、今は会ってもつまらない思いをさせるからという。信じてはいるが、結婚の話が出てからこのようになった気がします。」
このように、恋愛で苦しんでいる女性は、男性からの「希望を持たせる言葉」を信じて疑いません。
男性が女性にかける言葉には、二つの真意があると思うのです。
一つ目には「男性が話す内容そのものが真意である」ということ。
二つ目には「男性が女性に信じてもらう意図を持った繕いの言葉」ということ。
二つ目にある言葉の真意は、男性の自分本位が基本にあります。
自分が傷つきたくない、嫌われずに距離を置きたい、
楽しいことだけしていたいという、自己保身の意図が含まれているのです。
前出の「今は会ってもつまらない思いをさせるから。」という言葉の真意は
「今は会いたくない」という意味が含まれています。
この言葉を言えば、女性の気持ちを維持しながら、女性と会わずに済むでしょう。
その本意は「自分が楽」です。自己保身のためならば、思っていないことでも口にできるのです。
もうひとつ前出の言葉の続きで
「離婚のタイミングを図ってた。待たせてしまってごめん。」という言葉の真意は、
現状のまま自分だけ良い思いをしたい、という意味が含まれています。
上辺の言葉で、とりあえずその場しのぎが出来たらそれでよいのです。
責任などの重みを感じていないため、口先ではなんでも軽く言えてしまうのでしょう。
本当にその気があるのならば、彼女が不安を抱く前に行動へ移すはずですから。
それでは、男性の言葉のどこまでを信じ、どこから疑えばよいのでしょう?
彼らの真意を知るためには、どのように捉えれば良いのでしょうか?
それを見極めて、上辺の言葉に騙されないために必要なことは「男性の行動を良く見る」ことです。
人は言葉で嘘をつけても、行動で嘘はつけません。
殆どの人は、言葉では絵空事や綺麗事を言いますが、残念ながら行動は言葉に伴いません。
例えば、女性がいくらデートに誘ってもにべもなく断られたり。
女性が送ったLINEに、愛想のない一言で返したり、返事すらなかった場合、それが男性の本心と悟りましょう。
誕生日に「おめでとう」を言われたとしても、
誕生日プレゼントすらなかったり、あっても適当に選んだ物だと分かってしまう。
いつも旅行へ行こうと言いながら、一切企画してくれない。
妻と別れると言いながら、いつもセックスを求められるだけで、一切行動を起こさない。
その「行動」が男性の本当の心なのです。
男性の言葉を真に受けていると、
男性は言葉だけで女性を操れるとおかしな自信を持ち、更に言葉でのごまかしを重ねてきます。
しかし、本当に必要なことは「女性自身」が自分の心に嘘をつかないことかもしれません。
「今度会おうと言ってくれた」「離婚すると約束してくれた」という言葉を信じたい自分が強すぎて、
不安があってもそれに理由をつけて信じ込もうとする「正常性バイアス」に目を向けてみましょう。
人の「嘘」に着目するまえに、自分自身に「嘘」を重ねていないか、今一度よく考えてみることが大切です。
「あなたは本当に彼のことが好きですか?ひとりになりたくないからではないですか?」