支配というコミュニケーション
「話し合えばきっと分かり合える」
「お互いの考えを上手く擦り合わせて、気持ちよく過ごせるポイントを見つけられる」
「誰もが話し合いをしたいと思っているはず」
これを一般的に「性善説」と呼びますが、そう思っている人は意外と多いのではないでしょうか。
かくいう私も、そう考えていた時期がありました。
今は、期待値を自分から上げることは止めています。
残念ながら世の中には「絶対関わってはいけない人」は少なからず存在しています。
それが親でも近しい人間でも、
違和感の正体が「関わってはいけない人」だったと、あとから分かったということもよくあります。
支配をかけられ、自己肯定感を傷つけられるだけでなく、
自分を大切にできなくなりますし、危険な目に遭うことすらありますから。
このような人間からはしっかりと距離を取って、迂闊に近寄られることのないよう、十分気を付けてください。
人はつい、信じてきたものや信じたいもの、受け入れてほしいと願うものには、ガードが下がってしまいがちです。
また、信じようとすればするほど、正常性バイアスがかかってしまいます。
正常性バイアスとは、自分にとって都合が悪いものには目を向けようとしなかったり、
過小評価してしまうバイアスのことを指します。
自己価値観を人に押しつけようとする人や、
持論を曲げず人の意見を聞こうとしない人、あるべき論を振りかざしてくる人など。
「自分が分かる範囲以上のことを受け付けない人」「自分が正しさに従わせようとする人」とは、
それが分かった時点で関わりを止めることです。
一番に大切にすべきは自分であり、人ではありません。
ここを取り間違えてしまうと、自分だけはなく、相手やその周囲も不幸にしてしまうことがありますので要注意です。