カウンセラー祥子・今日のつぶやき#14
ご相談者に「出会いのきっかけは?」と質問すると、最近は8割ほどがマッチングサイトと答える。
合コン形式のリアルな出会いだったり、オンライン上でマッチングしてから会ったり。
コロナ禍だからオンライン化というより、ある程度の条件からスクリーニングして、
おおよその方向性が合った者同士が、リアルで会う形のほうが合理性があるからなのだろう。
私はこれまで合コンやマッチングサイトなどを利用したことがなく、
相談者からシステムや雰囲気などを聞くしか情報しか持っていなかった。
自分の興味も相まって、友人にお願いしてマッチングパーティーに参加してみることになった。
結論から言うと。
ある年齢層までは効率的・合理的で、精度の高いマッチングを得られるのではないかと。
しかし恐らく40代以降にとっては、マッチングできる精度が低くなるのではないかと感じた。
条件や希望があって出会いを求めているのに、そこから外れる確率が上がってしまうのだろう。
皆が持つであろう希望に叶う人は既にパートナーがいて、そもそも出会いすら求めていないのだ。
ある程度の希望を持ってマッチングサイトに臨んでいる人は、まず関係を育てるところから入ってこない。
最低限(結構厳格)なスクリーニングに引っかからなければ、関係を構築する土台にすら乗れないのだ。
工場の生産ラインに流れてくる商品をチェックして、形が悪ければラインから弾かれてしまうそれと同じ。
とりあえずラインに残して俯瞰し、成形し直したり良いところを見るなんて考え方は、
マッチングサイトにはまず存在しないのだろうと思われる。
もっと酷な言い方をするならば、スクリーニングで弾かれて残った者が、
条件や希望を変えずにマッチングに臨んでも、希望や条件がマッチすること自体が稀なのだ。
好条件を持つ者がタイミングよくマッチングサイトにやってきたときは別の話になるが。
サークルや合コンなど、人間関係を簡単には「リセット」できず維持されるシステムならば、
スクリーニング後に引き続き観察が可能になるため、ある日相手の良さを発見できる可能性がある。
そのほうが現実的であるし、何より人を見る目も培うことが出来る。
オンラインが世の中だけが全てではないし、人間関係はもっと泥臭くいくほうが絶対に上手くいく。