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妻とするのが苦痛で求められるのが辛い

夫・38歳・会社員
妻・35歳 会社員
結婚2年

 

■疲れているわけではないけれど…

夫の悩みは「妻からセックスを求められること」

セックス自体が嫌いなわけではないけれど、妻とすることが苦痛で仕方がない。

なぜなら、妻としても気持ちよいと思えないから。

 

マスターベーションもするし、AVを観て興奮もする。

結婚前まで、他の女性とのセックスで、セックスが嫌だと思ったことはない

ちゃんと射精も出来たし、それ相応の満足が出来ていた。

 

しかし、妻と付き合うようになって、セックスに違和感を感じるようになった

違和感とは「妻の中でイケない」ということ。

挿入してからが気持ち良いと思えないため、時間をかければかけるほど気持ちも体も萎えていく。

それでは妻に申し訳ないと思うので、気持ちを奮い立たせて無理やり射精までもっていく

 

そんなセックスは疲労感が半端ないし、当然する気にならなくなる。

月に一回。

仕事も忙しい今の僕にとって、これが最大限自分を奮い立たせて頑張れるセックスの回数だ。

子供がいない新婚夫婦のセックス回数ではないことは、自分でもよく分かっている。

 

当然、そんな回数では妻の性欲を満たせない。

だから折に触れてセックスレスのことで喧嘩になる。

喧嘩になる度、セックスってこんなに辛いものなんだと実感する。

こんなネガティブスパイラルをいつまで引きずって生きていかなければならないのだろう…

 

上手くいかないのは相手のせいだと、お互いにお互いを傷つけ合ってしまう

お互い、自分に問題があるとされても、問題をどう解決していったらいいか分からないので、相手のせいにして自己保身しているのも分かっている。

このままでは結婚したこと自体を後悔してしまいそうだ。。。

 

 

■機能的な問題かもしれない

セックスの問題さえなければ、とても居心地の良い夫婦関係だと感じている。

それは妻も同様なようだ。

セックスレスで離婚などあり得ないし、絶対にしたくない

 

この問題について、妻とは何度も何度も話し合いを重ねてきた。

セックスが気持ち良くないと感じる理由も、気が引けたが勇気を出して妻に伝えた

妻の中で圧力を感じられないので気持ち良くないと。

妻を傷つけてしまったかもしれないが、それが一番の理由なのでそう言うしかなかった。

 

妻は、僕がマスターベーションで、手の力を入れ過ぎているのが原因だと言う。

手の強さで慣れているから、中で感じられないのだと。

そんなことはない、だって過去の女性では普通に感じられたから。

妻にはとてもそこまでは言えないけれど。

 

お互い自分に原因があるとは思いたくないから喧嘩になってしまう。

原因をハッキリさせて、自分の原因ではないと分かれば、罪悪感は消えるような気がする

そのため、婦人科と泌尿器科へ行くことを検討したのだが、気が重くてまだ実行出来ていない。

 

そんな時にセックスレスについて相談できるカウンセリングがあることを知った。

病院で機能的問題と烙印を押されてしまうより、メンタルアプローチのほうが受け入れやすい気がするから。

 

 

■夫婦オリジナルの追求

カウンセラーが夫からの相談を受けて驚いたのは、セックスレスの原因について妻と話し合い、問題点を共有できていたことでした。

よくある事例では、問題を問題として話し合うこと自体をネガティブと捉えて避けてしまうため、何が引っかかっているか、どれほどのストレスになっているのかを、お互いに知らないのです。

とかくセックスの話題はタブー視されるので、まず話し合いの議題に乗りません。

 

通常のセックスレス相談の場合は、お互いの問題点を共有できていないので、夫と妻それぞれ個別に時間を取り、本音を引き出す必要があるのです。

しかしこの事例の場合、夫婦間の風通しが良かったため、話し合いにアレルギーがなかったことが幸いしました。

 

カウンセラーは、解決に向けた考え方と方法を色々な角度から話していきます。

ひとつひとつ時間と手間をかけて「夫婦で」実行していく努力

「修正」ではなく「開拓」するのです。

 

修正というネガティブな捉え方ですと、修正する方は前向きになれずプレッシャーを感じたりすることもあるでしょう。

しかし、開拓というポジティブな捉え方ならば、新しいことへの好奇心が搔き立てられ、前向きに取り組めるのではないでしょうか。

 

結婚は夫婦となってゴールではありません。

日々アップデートしながら、常に快適な夫婦関係を構築していくための歩み寄りや努力は必要です。

人間ですから「飽き」も来ます。

その時にその飽きをどうやって更新していくのか

せっかく相互扶助し合いながら生きていこうと決めて夫婦になったのです。

更新作業も工夫しながら、共に取り組んでいく姿勢はとても大切なことだと考えます。