30歳独身女性
50歳既婚男性(子あり)
不倫恋愛3年目
■不倫関係がいつの間にか支配隷属関係に
不倫関係には様々なリスクが付き物。
時には不倫相手とトラブルになり相手からDVを受けてしまうことも。
当サロンでは精神的・身体的なDVなど様々な不倫トラブルを見聞きしています。
DV(ドメスティックバイオレンス)とは夫婦や恋人などのパートナーから、
暴言や暴力を受けることを意味します。
DVは例えどんな理由があろうと決して許される事ではありませんが、
元々の性質から無意識的にDVをしてしまう人も少なくないのが現状です。
女性と男性とはマッチングアプリで知り合いました。
当初男性は独身だと偽り女性と親密な関係に至りました。
あるきっかけで男性が既婚者だと分かったことからDVが始まったのです。
それまではとても優しく紳士的で、経営者である男性は魅力的に見えたそうです。
デートはいつも高級レストランにシティーホテル。
夢のようなエスコートをしてくれる男性に、女性が恋に落ちるまで時間はかかりませんでした。
そんな矢先に男性が既婚者であることを知ってしまった女性。
そのことを問い詰めると途端に男性は激高し、
それが嫌なら今すぐ目の前から消えろ!と怒鳴られてしまったのです。
男性からそんな扱いを受けたことがなかった女性。
既婚者なのに独身と偽られた怒りよりも、激高されて怖くなってしまいました。
男性は妻と家庭内別居中で離婚が近いから付き合っているのに、
理由も聞かず責める方に問題があるとして女性の態度を責め立てたのです。
問題は女性にあると指摘を受けたことで、女性は自分自身を責めてしまいました。
そこから男性と女性の間には支配と隷属の関係が作られていったのです。
■自分が優位であると示し関係を維持しようとする
DVをする人は自分が相手より常に優位に立ちたい心理を持つ特徴があります。
プライドが高いのが特徴で、相手より自分が劣ると認めたくない人に多い印象です。
この事例の場合、既婚男性は女性を支配下に置き優位に立つことで、
自分の思う通りの関係を維持しようとしていたのでしょう。
溜まったストレスを解消したいのに相手が自分に従ってくれないなど、
自分が常に優位に立ちたいがために暴言や暴力を振るうということも考えられます。
■暴力を振るうことで優位に立とうとする
自己肯定感が低いため自分が周りより劣ることを恐れるタイプは、
女性よりも優位に立ちたい時に圧力でねじ伏せ隷属させようとするため、
身体的・精神的DVに頼ってしまう傾向があります。
このようなタイプの男性は劣等感が根底にあることが多く、
何に琴線が触れるのか分からず、常に気を張っている女性は疲れてしまうでしょう。
■支配欲をDVで満たしている
このタイプの男性は自分のストレス解消のためDVをする傾向があります。
DVを繰り返されると女性は委縮してしまい、男性の言いなりになるしかなくなります。
男性は女性を支配下に敷いたことで自らの支配欲を満たすのです。
このようなタイプは欲のためにDVを繰り返すため即刻距離を置くことが重要です。
事例の場合、女性は男性の圧力に負けてしまい関係を断てずに苦しんでいました。
しかし苦しい関係でも男性の強引さにどこか惹かれる部分もあり、
苦しいと思う反面、女性自ら男性に執着するようになっていったのです。
■別れたくないと思う状況は危険です
DVを受け続けているのにも拘わらず別れたくないと思ってしまう関係は、
身体的にも精神的にも不安定となり非常に問題が多いです。
心理学でいう『共依存状態』に陥っている可能性があるのでしょう。
「自分が犠牲になっても支える」という共依存者特有の自己犠牲と言えます。
この共依存特有の思考から、DVを振るう相手にも拘わらず、
「この人は私でなければ支えられない」と思い込んで離れられなくなるという、
ネガティブスパイラルパターンに陥っていると思われます。
正式な恋人関係ならばいざ知らず不倫関係である以上、
不倫相手は女性をいいように使ってストレスを解消しているに過ぎません。
■別れないのならDVに耐え続ける覚悟が必要
辛い支配隷属関係でも勇気が持てずに別れを選択できないこともあるでしょう。
自己肯定感が低い女性の場合、自分のせいで相手に嫌われてしまうと思い込み、
更に自己肯定感が傷つくことを恐れてしまうためです。
人との関係に置いて大事なことをいくらお話ししたとしても、
これまで抱えてきた自己肯定感の低さはそう簡単に変えられるものではありません。
特に相手との関係に執着している場合は更に困難となるでしょう。
そして関係を維持するために自らの気持ちに自ら嘘をつくようになるのです。
別れを選択しない場合、
相手からのDVにひたすら耐え続けるという覚悟が必要になります。
それは自分で自分を傷付けることと同じです。
周囲から見るとDVをされていると分かっているのに別れないなんて!と思うでしょう。
しかし本人にとっては自分がダメで別れることになるのだという思いのほうが、
自己肯定感を傷付け、DVをされることより辛いことなのかもしれません。
また、不倫という極めて閉鎖的な世界の中で男性と自分しか見えなくなってしまい、
自分を俯瞰的に見れなくなり視野狭窄となってしまうのでしょう。
今はDVに耐え続けられたとしても、いずれ我慢が許容を超える時が来ます。
我慢には必ず限界があることを理解すべきであり、
辛いことを先延ばしにすればするだけ後が大変になるのです。
少しでも辛い・離れたいと感じることがあるのであれば、
自分を大切に考えて潔く離れる決心をつけることが大切です。
手始めに距離を置くところから始めてみることも一つでしょう。