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セックスの内容が不満で拒否をしたらセックスレスから離婚に

35歳女性
35歳夫と結婚2年
子供はなし

 

夫婦にとってのセックスとは

女性はそれまで決して男性経験が少ないわけではありませんでした。

しかし過去を思い返してみると女性が経験してきたセックスで、

一度も満足したことがなかったばかりか、

いつも男性が満足する為のセックスでしかなかったそうです。

 

いきなり乱暴で形だけのキス。

定型通り胸を少し触られてぞんざいな女性器への愛撫。

愛撫のポイントがずれていることと、

時間が短すぎて準備が出来ていないのに無理やり挿入されてしまう。

 

男性主体で出し入れするだけか男を誇示するような激しいピストン運動。

そして女性の反応を確認することなく、気が付くとアッという間に射精を終える。

セックスに没頭したくなるほど気持ちの良いセックスなんて一度も経験がないばかりか、

オーガズムを感じるなどということは都市伝説なのではないかと思っています。

 

少しは気持ちが良く感じることがあっても、

愛撫に時間をかけてもらえることがないため、

自分から「もう少し触って欲しい」などとは恥ずかしくて言えるわけもなく。

そんなセックスばかりでいつもなんとなく不完全燃焼でした。

 

生殖のためのセックスだけではなかったと気が付いても

所詮セックスは生殖行為であり、

それ以上の感情を抱くことはないものとそう思うことにしていました。

そんな未熟な感覚でセックスを捉えていましたから、

それがどれだけ深刻な問題とも分からないまま気の合った男性と結婚しました。

 

お互いの良い面しか見せない恋人関係から、

毎日生活を共にし全てを見せ合うようになり、

お互いの感覚が変化し始めてしまうと徐々に気持ちがすれ違うようになってきたのです。

 

気持ちを再確認したくてセックスを求めても、

「疲れてる」「しんどい」「眠いのに無理」とにべもなく拒否をされてしまう。

 

それでもくじけずにベッドに誘い続けると

「もういい加減にして欲しい」と完全拒否をされてしまいました。

 

このままセックスとは何かも分かることなく、

女性の悦びも知らないまま終わってしまうのは女として悲しい。

勇気を出して夫に話し合いを申し出て、

セックスのことやその他の不満についてお互いの気持ちを語り合いたかったのに、

夫は頭から話し合いを拒否。

 

そんな中でもその後一度だけセックスに向かいそうな良い雰囲気になったことがありました。

しかしそれは女性が希望していたものとは程遠く、

リビングの床でいきなり押し倒されたもののついているテレビではバラエティー。

当然灯りは煌々と照らされており気持ちはセックスへ向かうはずもなく。

夫は乱暴に胸と局部を愛撫してきますが没頭出来る雰囲気ではありません。

 

夫なりに一生懸命愛撫していたのでしょうけれど、

女性は雰囲気のなさに現実から離れられず、

愛撫してもらっていても気持ちが覚めるばかりでした。

 

愛撫もソコソコに挿入してこようとしたのですが、

女性は心も体も受け入れられる状態ではなく痛くてなかなか挿入出来ませんでした。

夫は女性の無気力な様子に「もういい」と怒鳴り出す始末。

 

仕切り直してセックスをしたいとお願いしても、

夫は一言「もう二度としない」と自分の部屋に閉じこもってしまいました。

これが夫との最後のセックスでした。

 

 

セックスのすれ違いが元で離婚へ

この出来事から夫も女性も会話が無くなりお互いに心を閉ざしてしまいました。

そして堰を切ったように夫の複数回の不倫が始まり、

女性も復讐するように不倫に至り遂には離婚へと向かいました。

 

夫のことはセックスが不満でも人として尊敬もしていましたし、

結婚当初と変わらず愛していました。

何より女性として大切に愛して欲しかっただけなのに。

 

男女として共にいるのであればセックスの相性がどれだけ大切なのか、

そしてセックスレスに陥っていないのかどうかは男女にとってどれだけ大切なことなのかを、

このとき女性は痛切に実感したのです。

 

 

夫婦問題で必ず聞くのはセックスのすれ違いのこと

当サロンでご相談頂くセックスレス事例でほぼ共通する重要なポイントがあります。

 

それはただひとつ

「結婚する前にセックスの相性についてなおざりにしていた」ということです。

 

どのご相談者も共通して口にするのが

「結婚すれば何とかなると思っていた」

「セックスがそんなに重要だとは思わなかった」この二つのパターンが殆どなのです。

 

何故結婚したらどうにかなると思うのかは分かりませんが、

間違いなく言えることは

「結婚前に解消されなかったセックスのすれ違いは、結婚後に解消することはない」

ということでしょう。

 

ここを間違えてなおざりにしたまま結婚すると、

男性ならば将来的に浮気に走る可能性がありますし、

女性ならば女性の歓びを諦めるばかりか、

女性であることすら諦めてしまうことがあるのです。

 

結婚前の交際期間はお互いの全てを見せ合うことがありませんので、

緊張感もありセックスに満足がなくても感情で補える部分があります。

しかし生活の全てを見せ合う夫婦となると、

それでなくてもセックスの雰囲気を作りにくいばかりか、

惰性も働き感情で補うことが難しくなるのです。

 

 

たかがセックス、されどセックス

人間は動物と違い理性でセックスをコントロールし、

そしてコミュニケーションツールとしてセックスを愉しむことが出来る生き物です。

そして三大欲のひとつである「性欲」を具現化したものがセックスです。

 

男女がお互いを好きになって一緒にいる以上セックスはなくてはならないものであり、

人それぞれの性癖や体の相性もありますから、

それをどこまで受け入れてすり合わせていくのか、

ここは非常に重要な部分ではないでしょうか。

 

ごく稀にセックスがなくても満たされる関係もありますし、

セックスが合わないとそれぞれ外へ相性を求めても、

家庭の部分さえ上手くいっていればそれを認め合って問題が生じないケースもあります。

 

しかしそれはそこに至る過程に壮絶な葛藤がある場合が殆どでしょうし、

諦めや妥協がもたらしたものである可能性もあります。

 

「たかがセックス」

「そのうち上手くいくようになる」

時間が変えてくれる」

そんな問題の棚上げ的な考えや他力本願的な考えで誤魔化してはいけません。

 

「されどセックス」

「問題から目を逸らさずに話し合うことの大切さ」

きっと大丈夫と高を括ることなくもう一度きちんと考えることをお勧めします。