そもそもなぜ離婚に至ったのか
最近、SNSを中心とした「離婚後共同親権制度」の法制化への機運が高まりを見せている。
家庭問題、とりわけ離婚問題を多く扱う私も、基本的には共同親権に賛成だ。
ある日突然妻に子供を連れ去られ、その後一度も子供と会えないばかりか、養育費だけ取られて子供の成長の様子さえ教えてもらえない夫も数多く存在している。
そのようなご相談を受けても、親権者である母親が拒否をしてしまえば、家庭裁判所へ打って出ても無駄足になることが多く、結果的に父親は全てにおいて諦めを受け入れ、泣き寝入りするしかないのが現状だ。
夫婦の不仲で傷付いて、ある日突然妻と子がいなくなってしまって傷ついて。
そして離婚で傷付いて、子供に会えない日々が続いて傷ついて。
人間不信になってしまい、次の人生へのスタートが切れずにいる夫たちがいることを大変憂慮している。
連れ去りを問題視し、共同親権を導入して子の福祉や権利を守ろう。
フレンドリーペアレントを構築し、子を共同で支え合って健やかな成長を図ろう。
この大前提は、今の日本の家族にとってなにより大切で、子の人権を守るために必要な素地であると強く感じている。
ただ、その法整備は多面的・多角的に考えて内容を煮詰め、適応・不適応の基準と強制権も設け、しっかりとした制度に仕上げてから法制化すべきと考えている。
子の福祉を優先した結果、親同士の確執への対応がなおざりとなり、子を利用した片親への圧力やハラスメントにつながりかねないからだ。
そもそも論だが、なぜ片親が子を連れて逃げるように自宅を引き払ったのか。
なぜ破滅的な離婚をする羽目になったのか。
男女は決して離婚をしたくて結婚したわけではない。
共同親権のもとでフレンドリーペアレントになれるなら、そもそも逃げるような離婚には至らなかったのではないか。
共同親権を設けなくとも、離婚後にフレンドリーペアレントになれる夫婦なら、そもそも法制化は必要ないのではないか。
子を利用した片親へのストーカー行為やハラスメント行為を、共同親権制度が助長してしまうことになりはしないか。
もちろん、笑って離婚をするために、夫婦関係が人間関係の破壊に至る前に、お互いを尊重した話し合いの元、離婚に至るべきであるし、そのために私は仕事をしている。
夫婦の離婚には様々なパターンがあり、そのいずれもに対応した法整備をしなければならないと考えている。
そのため、今の共同親権制度推進には、是非とも上記の可能性も慎重に盛り込んだうえで、しっかり制度を煮詰めて法制化してほしいと切に願っている。
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