過去をなかったことにはできません
「子が成人して独立したあと、急に関係が悪化して絶縁状態になった」
「親の言うことを聞かなくなり、喧嘩が多くなって疎遠になってしまった」
「子が結婚したら急に疎遠になったのは、結婚相手が子を唆したから、許せない」
「ここまで育てたのは親なのに、子は親の面倒を看る様子がないのが不安」
子に対してこんな不満を持つ親が多くいますが、その全てが毒親と言っても過言ではありません。
何故ならば、子は自分の管理下にあり、所有物だと思い込んでいるからです。
毒親は自他の境界線を持たないため、家族を自分の支配下に置こうとします。
その多くは、自分のアイデンティティを守ろうするあまりの行動です。
要は自己不安感が強いために、支配をもって自分を守ろうとするわけです。
結果、子が大人になり社会を知ると、親から受けた洗脳が解けて親を遠ざけるようになるのです。
親の老後とは、過去の子との関わりの総括であり成績表です。
成績が確定してから関わりを見直そうとしても、過去の成績が変わることはありません。
自己不安感払拭が最優先である毒親が、過去を反省するなどまずありえないことですが、
たとえ反省して謝ったとしても、子の愛情が戻ることはありません。
子は生まれ出ててからずっと、無償の愛で親を愛そうとします。
そんな子に無償の愛を注げるのは、唯一親という存在だけなのに、
毒親が与えたのは常に有償の愛(見返りを求める)です。
かつて、子から無償の愛を注がれていた頃、
それをいいことに傍若無人な言動から、散々子を傷つけてきたのが毒親です。
覆水盆に返らずですので、諸処諦めて、精々孤独で寂しい老後を過ごしてください。