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子供の苦境を利用して洗脳をかける毒親の攻撃性

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【毒親】子供の苦境に追い打ちをかけるように執着する毒親

結婚当初より、夫から長年モラハラを受けてきたが、

遂には子供まで被害を受けるようになったことから、ようやく離婚に向けて前へ進み出した妻。

離婚は断固拒否の夫から逃げるようにして、アパートを借りて子供とふたりの生活をスタートさせました。

しかし妻を待っていたのは、夫からの執拗な嫌がらせと、妻の両親からの執拗な依存と執着でした。

このお話は夫のことではなく、妻とその両親との問題に焦点を当ててお話ししていきます。

そもそも妻はいわゆる「毒親育ち=アダルトチルドレン」です。

妻の母は、妻が生まれる前から元々精神的に弱い人でした。

不安定だった妻の母は、家事や育児もそこそこに宗教施設に入り浸る毎日。

父は家庭内暴力を繰り返す人で、

仕事が上手くいかず職を転々とし、子供のときの妻は生活に苦労していたそうです。

そんな両親はいつも喧嘩が絶えず、その間で妻は両親の仲を取り持つ役目をしてきました。

成長するにつれ、妻は両親の生活のサポート役をするようになります。

両親が喧嘩をすると仲裁に入り、父が愚痴をこぼせば聞き役に徹し、

母からお金の無心をされるとアルバイトの金を全部渡すという有様でした。

よその家と比較する暇もありませんでしたから、妻はそれが当たり前だと思って生きてきたのです。

当然我慢はありましたが、

かといって抗う術を持たないため、人生とはそういうものだと思うしかなかったと話します。

実家での日々は全く変わらないまま成長し、

社会人となった妻は夫と出会い、実家を出たい一心で早々に結婚します。

それまで感じたことのなかった人への愛情を持ち、幸せで穏やかな家庭への憧れがあったと言います。

結婚し実家を出ていくと話す娘に、両親は祝福せず結婚を反対しました。

それは娘が巣立つ寂しさではなく、

自分たちの世話をする人間がいなくなる不安からだったことを、妻はのちに知ることになります。

妻の結婚は、動機の多くが実家を出たいという理由であり、

夫もまた同じような境遇だったため、ふたりは共依存的な関係に陥り夫婦関係は悪化します。

別居に至った大きなきっかけは子供へのモラハラで、

父親に怯える子供たちを見て、妻は自分の過去がフラッシュバックし、遂に離婚を決意しました。

ここからがこのお話の本題となります。

あろうことかこのタイミングで、妻と両親の問題が再燃してしまいます。

弱り目に祟り目とはまさにこのことでしょう。

夫から逃げるように子供を連れて別居する際、

専業主婦だった妻は、賃貸物件を借りるための信用がありませんでした。

困った妻は、一時しのぎで父親に信用を貸してほしいとお願いしてしまいます。

これがトラブルの発端でした。

毒親育ちで、他人を頼った経験がない妻は、親に頼むより他の方法がなかったのです。

父親の名義を借りるということで、妻はなんとか別居するための賃貸アパートを確保できました。

しかし、別居した夫は妻の両親を取り込み、

妻を諫めて元の生活に戻るよう説得してほしいと頼んできたのです。

夫から金銭的な援助を約束された両親は、

妻のところに来ては元の鞘に戻るよう説得してくるようになりました。

そればかりか賃貸名義は父なのだから、

言うことを聞けないなら契約を解約するぞと脅してくる始末。

母は、父の脅しは知らぬふりをして、

娘を心配する素振りをみせて、妻の生活状況を探りにきていました。

父から脅されていると訴えても、

知らないからと父を諫めることもなく、押しかけるように娘に近づいてきます。

妻は別居生活をどうやって維持したらよいか分からなくなってしまいました。

幸いなことに、NPO団体の助けを得た妻は、

別の物件に引っ越すことができましたが、そこにも父親は無断で押しかけてきます。

夫のモラハラDVから逃げるだけでも大変だったのに、今度は両親からどうやって逃げたらよいか悩む妻。

本来ならば、娘の理解者であり協力者になるべき立場の両親が、妻を苦しめる存在になるなど本末転倒です。

これは毒親による子供の支配の一環と言えるでしょう。

親自身が長年子供に依存してきたため、

子供が親の思惑から外れていくことが許せず、執拗に執着しているという構図です。

実はこの親子関係で、最も悪い影響を与えているのは母親です。

母親は妻だけではなく、父親にも依存してきた人生でした。

母親は妻が離れないように、自分の体調不安を訴えたり、

父親の愚痴を話して同情を引いたりと、妻をコントロールしてきたのです。

母親のように依存心が強い人ほど、支配性もまた同じくらい強いものです。

夫との不仲で傷付いた妻の世話を焼こうと味方を装いますが、

途中から自分の愚痴に終始し、妻の関心を引いて支配をかけるのです。

これらから分かる通り、親の言動は子供のためのように見せていますが、結局全ては自分のため。

自分の存在意義がほしい、寂しさや空虚感を埋めたい、必要とされたい、

そんな独善的な理由から子供に絡み続けるのが毒親です。

この事例の場合、父親はパワハラ的で強引な支配、母親は情を引き出すために弱さを利用した支配。

そんな両親を焚きつけて、無理やり妻を引き戻そうとするモラハラDV夫。

妻にとって、

親族は全て敵でしかないという不幸な状況なのですが、それでも親を絶縁することができません。

なぜなら、親に利用されている現実を直視できず、

いつかは愛してもらえるという一心で、共依存関係を続けてしまうからです。

妻にとって、親との関係は不幸でしかありませんが、

洗脳が深く効いてしまっていると、そこから完全離脱するのは容易なことではありません。

モラハラDV夫と結婚してしまったのも、依存的な妻の性質が影響した部分は否めないでしょう。

不倫や離婚問題の中身を紐解いてみると、そこには毒親エピソードが存在することが本当に多いです。

毒親の影響は、毒親育ちの人生において、深い禍根を残している現実を、

お聞きになったあなたはどう感じられましたか?

あなたの感想をコメントでお聞かせ頂けましたら幸いです。

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