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悩みを打ち明けたり相談することが怖い

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【トラウマ】自分の弱さや悩みを話すことが苦手な自分を克服する

■相談
悩みを打ち明けたり相談することが怖い

私は悩みを自分の中に溜め込んで、いつも苦しくなってしまうタイプです。

自分の弱さを人に打ち明けることが怖いし、

悩みがあってもそれを人にどう話せばいいか分からないのです。

弱さや悩みを打ち明けて、人から軽蔑されてしまったり、嫌われてしまうことが怖くて仕方ありません。

幼いころ、悩みを親に相談したら「それくらい大したことはない」

「自分が子供のときはそんなことで悩んでいられなかった」と突き放されたところから、

そう思うようになった気がします。

学生の頃、親友だと思っていた友人に悩みを相談したところ、

親身になってくれるフリをして、他の友人に私の悩みを面白おかしく言いふらしていたことを知って、

トラウマになったこともあります。

人に嫌われるくらいなら、自分の中で悩みを抱えて苦しむ方がマシだと思ってしまいます。

相談できる人が現れたとしても、

うまく説明できる自信がないし、どうせ分かってもらえないと思ってしまいます。

それに、相談した相手を困らせたり、迷惑をかけてしまうのではないかとも感じてしまいます。

そんな風に考えてしまい、相談するのを諦めたり、自分の中で抱え込んでしまうことがよくあります。

その結果、更に状況が悪くなってしまったり、より相談するのが難しくなってしまったりすることがあります。

そして、悩んでいるときは人を遠ざけてしまったり、

人を信用しない方が良いと思い込むことで、ますます孤独を感じるようになりました。

こんな自分は、一生孤独に生きるより他ないのでしょうか?

親とのコミュニケーションはトラウマとストレスでしかなく、

他人との接触も避けてしまう自分は、もはや生きる価値のない人間だと感じてしまい、とても辛いです。

なにより、誰よりも自分を好きになれません。

■回答
感情の抑圧は結果的に自分を苦しめてしまう

最初から孤独な人間はいません。

人は出生すると、誰もが親から愛され、育まれながら育つものです。

親からの無償の愛を感じながら、

やがて一人で歩けるようになり、自我を持って人生を歩んでいくようになります。

しかしその成長途中で、親からの愛を受け取れなくなるような出来事が起こったり、

絶対的不安を抱えながら成長する子供がいます。

すると自己防衛から、人を信じることをしなくなり、嫌な思いをしてしまうくらいなら、

一人で生きたほうがマシと、心にバリアを張ってしまうことがあります。

しかし、一人で強く生きようとすればするほど、悩みに押しつぶされそうになって苦しくなったり、

孤独な自分が嫌いになり、自暴自棄になるケースが見られます。

★相談できない理由・その1
「どうせ分かってもらえない」

「こんなことで悩んでいるのを知られたら、軽蔑されてしまうかもしれない」

「こんな悩みは普通ではないから、理解してもらえるはずがない」

期待を捨てるように自分に言い聞かせ、諦めることばかり考えることで、

分かってもらう努力すら面倒に感じることがあります。

確かに、自分が直面した問題や、

置かれた状況を整理して、相手に伝わるように話すのには工夫と労力が必要です。

「ただでさえ辛い状況なのに、分かるように説明なんて出来ないよ…」と思ってしまうのは無理もありません。

★相談できない理由・その2
「話しても仕方がないし、そもそも無駄になるだけだ」

確かに、相談したところで解決することばかりではありませんし、どうにもできない現実があることも事実です。

「親との関係で悩みを抱えているけれど、かといって家を出られないし、人に相談したところで助けてもらえない」

「人間関係の不安がたくさんあって辛い。しかし辞めることはできないし、相談しても無駄なように感じる」

確かにその通りで、人に相談したところで、

問題がすぐに解決することはありませんし、辛さが消えて無くなるわけでもありません。

しかし、誰かに話を聞いてもらうだけで気持ちが落ち着いたり、

状況を冷静に見れるようになることで、解決への知恵が浮かぶこともあるでしょう。

また、自分では得られなかった気付きを、人から得られることがあるかもしれません。

★相談できない理由・その3
「自分の弱みを見せるのが怖い」

誰かに悩みを打ち明けるということは、自分の弱みを見せるということになります。

だからこそ、相談する相手が、信頼に足る人物なのかどうか、見極めようとするでしょう。

しかし、信頼に足る相手が周りにいなかったり、

信頼していいのかどうかの判断が付かなかったりすると、相談自体が難しくなってしまいます。

中には「どんな人であっても、自分の弱みを知られたくない」と、拒絶してしまう人もいるかもしれません。

要は「自分の弱みを人に見せることは恥ずかしいことだ。負けを認めることになる」という考え方です。

過去に、弱みを見せたことで軽くあしらわれたり、

裏切られたりしたトラウマが、頑なにさせているのかもしれません。

★相談できない理由・その4
「人に迷惑をかけたくない」

一般常識として「人に迷惑をかけてはいけません」と教わった経験は誰でもあると思います。

特に日本では「人に迷惑をかけることは悪いことだ」という印象を強く刷り込まれています。

しかし実際には、人が生きていくうえで、ひとつも迷惑をかけずに生活することは困難です。

人は皆、お互いに譲ったり頼ったりして、迷惑を掛け合いながら生きているものではないでしょうか。

他国によくある考え方は「迷惑をかけることは悪いことではない」というものです。

「人も大事だが、まず自分が大事」という考え方のもと、迷惑を掛け合って生きています。

誰かに迷惑をかけることは、悪いことではありません。

★相談できない理由・その5
「相談したら嫌な思いをした経験がある」

「勇気を出して相談したら、甘いと叱られた」

「そんなことくらい大したことじゃないと言われた」

「悩みは自分で解決するものだと言われた」

「意を決して相談したら、相手が自分の相談をしてきた」

このような嫌な経験があったがために、

人に相談を持ち掛けるのが怖くなってしまったという話をよく聞きます。

人に相談を持ち掛ける時点で相当しんどいのに、

相手の悩みを被せて話してこられたら、受け止めきれなくなってしまうのも無理はありません。

そうして相談自体が甘えなのだと、自分に言い聞かせて我慢するようになっていきます。

★相談できない理由・その6
「相手に期待し過ぎた結果、逆に傷ついてしまう」

「人に相談するのが苦手」という人は、

そもそも人に対する期待値が高すぎてしまうことに原因があります。

「自分の気持ちを十分に理解してほしい」

「悩みの全てを解決するアドバイスがほしい」

「自分に寄り添って全て共感してほしい」

「際限なく、とにかく自分の話を聞き続けてほしい」

このような具合に、人に完璧な対応を求めてしまった結果、

思いが叶わないと余計に傷ついてしまうことになります。

裏切られた思いから、二度と相談したくないと、自分にバリアを張ってしまう人もいるでしょう。

そうなると物の見方が狭くなってしまい、

せっかくもらえた良いアドバイスさえ、素直に受け取ることが出来なくなってしまいます。

★自分を許してあげると相手も許せるようになる

自分の弱さを見せたり、相談を持ち掛けるたびに深く傷ついてしまうと、

「相談するのが苦手」と感じるのも当然でしょう。

しかしそれでは「傷つく自分自身」も

「完璧なフォローを要求される周囲の人」も、お互いに辛いばかりです。

辛さが高じると、お互いの本心を隠すようになってしまい、

余計に隔たりを感じて苦手意識を持ってしまうことになりかねません。

まずは「話しても意味がない」「嫌がられるかもしれない」などという、

自分の思い込みを一旦脇に置いてみましょう。

悩みを上手く伝えられず、相手から適切なアドバイスが返ってこなかったとしても、

話を聞いてもらって、ただ隣に居てもらえるだけでも、心が軽くなり癒されることはよくあります。

まずは、弱さや悩みを持つ自分自身を許してあげましょう。

素直に自分を許してあげることで、自分に感じていた焦燥感や失望感を受け止めてあげることができます。

自分を許せるようになると、人が求める理想的な対応をしてくれなくても「仕方ない」「人それぞれ」と、

その人を許してあげることができるようになるでしょう。

悩みや苦しみが高じると、認知の歪みが生じてしまい、自分の辛さにばかりに焦点が当たってしまいます。

考え方をすぐに切り替えることは難しいですが、人それぞれに人生があり、

悩みを持ち、経験を経ているのだから、完璧な人などいないと考えてみることは大切でしょう。

そうして心に余裕を持つことで、自分自身の悩みを話すことにプレッシャーを感じにくくなったり、

弱みを見せることに恐れを感じにくくなるかもしれません。

ここで質問です。生育歴の中で、あなたの怒りや悲しみや辛さを、正面から受け止めてくれた人はいましたか?

調査によると、ある研究機関が25年間に渡って、精神疾患を抱えた患者にこの質問をした結果、

「はい、いました」と答えた患者は一人もいなかったそうです。

子供の気持ちに無関心な親の場合、子供は自分の気持ちを自ら抑圧するようになると指摘しています。

自分の感情を抑圧した結果、精神だけではなく、体の免疫などの防衛機能の働きが悪くなります。

長年に渡り、自分の感情を抑圧しすぎてしまうと、

免疫機能が低下し、様々な疾患の原因となることがあります。

負の感情を抑圧しすぎることなく、適度に吐き出せるようになると、

悩みの解決のみならず、自分自身の健康を守ることにも繋がるでしょう。

自分の弱さを吐き出したり、辛い悩みを人に相談するということを、

思い切ってライトに捉えてみることがお勧めです。

まずは自分の心を整理してみて、ここまでならば話しても良いと思えるところまでを、

少しでも信頼を感じられる人に聞いてもらうところから始めてみてください。

そのような経験を重ねていき、自分の内面や悩みを話すことに、徐々にでも慣れていくことが大切です。

また、実際に悩みを打ち明ける機会があったときは、当たり前なことかもしれませんが、

その相手に感謝を伝えることを忘れないようにしてください。

親身になって、あなたの話に耳を傾けてもらったことや、

優しい言葉をかけてくれたことに、感謝の言葉を伝えるということを心掛けてみてください。

そのようなコミュニケーションを重ねていくことで、

お互いの心の内を「受け止め合える」信頼関係が構築されていきます。

そうすることで、次第にお互いが真に求めるものを「与え合える」、

素晴らしい人間関係が完成されると信じています。

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