■ご相談
「どうしたら本命の女になれるでしょうか?」
現在、付き合っている彼がいます。とはいっても、私は彼の本命ではなく、恐らく二番目の女です。
もしかしたら他にも同じ立場の女性がいるかもしれません。
彼の仕事は専門職の堅い仕事で、多忙なのでデートもままならず、普段はLINEで話すくらいしかできません。
それでも月に一度くらいはデートの予定を作ってくれますが、
最近は彼の体調が良くないことが多く、3か月に一度くらいしか会えていません。
LINEも既読になっても返信がなかったりすることが多くなり、
心配になって追いLINEを送ると、彼からLINEブロックされてしまうこともあります。
とても寂しいけれど、仕事だから仕方ないと我慢して、彼を信じて付き合ってきたつもりです。
しかし最近になって、彼の浮気を知ってしまいました。
私には忙しくて会えないと言っていたのに、彼のインスタを見たところ、
女性とふたりで海外旅行へ行っていたことが分かったのです。
そのことを彼に問い詰めましたが、彼はシラを切り通してきて、浮気の事実を絶対に認めようとしませんでした。
私はそのことをどうしても許すことができず、私のほうから別れを切り出して、一度は別れることになりました。
しかし、どうしても彼の事が忘れられず、彼以上に好きになれる人は見つからないと思い、
悩んだ末に彼に復縁を申し出ました。
彼は復縁をすんなり受け入れてくれましたが、浮気や二股はしていないと断言されてしまったため、
止めてほしいとも言えなくなり、不安を抱えたまま、再び付き合ってる状態です。
最近になった分かったことですが、浮気が発覚する前にも、別の女性と温泉旅行へ出かけている投稿があったし、
「今晩一緒に過ごせる人募集」という書き込みをしていたので、元々浮気性だったのかもしれません。
再び付き合うようになったものの、デートする回数は以前と変わらず、
月に一度会えたらよい方で、多忙を理由に数か月放置されるのは変わっていません。
いつも私のほうから、美味しいもの食べにいきたいねと誘ったり、旅行へ行こうと誘っても、
そうしようとは言ってくれますが、所詮口だけで予定を決めるところまで進みません。
LINEで話をしていても、予定を決めようと持ち掛けても、
都合が悪いのか既読無視されてしまうばかりで、そのうちその話も立ち消えてしまいます。
やっと会えてもご飯を食べてセックスして終わりで、デートの予定を決めようとしても、
帰ってからLINEで決めようと言われて、LINEをするとスルーされるのを繰り返しています。
デートの予定も、会う前日になって仕事が入ったとキャンセルされたり、
予定が入ったからデートの時間を短くしてもいい?と言われ、
彼の気分に振り回されて、ゆっくり会うことができません。
そんなときに再び彼の浮気が発覚しました。彼のSNSに、他の女性を「彼女」として載せていたのです。
彼の本命の女性は、彼と同じ職場の女性で、彼の上司のようでした。
彼の職場の上司ならば、私はその女性と比べると、とても敵いません。
それを知って、彼が二股をかけていたことよりも、
彼の本命の女性より見劣りする自分が情けなくなってしまいました。
二股をかけられた自分が嫌いになりましたし、
自分の能力がもっと高かったら本命にしてもらえたのにと後悔してしまったりと、
すっかり自己嫌悪に陥ってしまいました。
普通で考えたら、そんな彼と付き合いを続けるべきではないことは分かっていますが、
それでも彼のことが好きで、自分から別れを切り出すことが出来ずにいます。
本命の彼女がいて、私とはたまにしか会わない関係だったとしても、
彼が今後本命の彼女と結婚したとしても、ずっと彼と関わり続けて、
彼とずっと一緒にいたいと思ってしまう自分がいます。
今の私は、彼が好きというより、執着や依存のようなものなのかなということは自分でも分かっています。
そもそも、彼と知り合ってから割とすぐに、彼の性格にハッキリと違和感を感じていたのに、
一人になるのが怖くて、その違和感にフタをしてしまったことが悔やまれます。
今の一番の願いは、そんな彼に改心してもらって、私を本命の彼女としてやり直してほしいのです。
彼と別れるくらいなら、二番目でもいいと思っています。
そのためには、これから彼とどう関われば、本命としてもらえるでしょうか?
二番目とされるならば、どうしたら上手く付き合っていけるようになるでしょうか?
それとも、いっそのこと彼を諦めて、新しい恋愛を探した方が良いのでしょうか?
そう考えても、自分は彼以上に好きになれる人が見つからないのではと考えると、
二の足を踏んでしまい、結局二番目でも今のままを望んでしまいそうです。
■回答
「自分を大切にしない人は、他の誰も幸せにはできない」
「私は彼の本命ではなく、二番目の女です。」
この一文に貴女の切ない思いを感じて、私は言葉が詰まってしまい、胸がとても苦しくなりました。
とても悲しいことですが、彼が貴女を本命の彼女と扱ってくれることは、残念ながら無いと考えています。
なぜならば、これまでの彼の行動は、お付き合いする彼女に対して取る行動ではないからです。
付き合っている彼女に対して、メールを既読無視したり、
LINEをブロックしたり、仕事が忙しいと嘘を重ねたり、
デートの約束を破ったり、やりもしない約束をすることはないからです。
もっと突っ込んでお話しするならば、友達レベルの人間であったとしても、
貴女にとったような言動は完全にモラル違反と言えるでしょう。
これまで彼が貴女に言ってきた数々の言葉は、彼が貴女を都合よく利用するための、撒き餌にしか過ぎません。
彼にとって本命の彼女以外は、自分の思う通りに動く「奴隷」としか考えていないのでしょう。
しかも彼にとっての「奴隷」は、貴女だけではないでしょうから、
彼の興味関心が他の女性に移ると、貴女はそのうち用済みにさせられる可能性があります。
残念ながら、この手の男性は、女性を自分の利益のために使う「モノ」と捉えている傾向があります。
彼に嫌われたくない一心で、彼の酷い言動や裏切りを我慢して許し受け入れてしまうと、
「この女は何をしても許してくれる。欲しいものを与え続けてくれる」と判断し、
貴女に対する裏切りに歯止めが効かなくなる恐れさえあるでしょう。
もしかしたら、貴女は彼のことが好きで別れが怖いのではなく、
二番目にされた悔しさや、一番に選んでもらえないもどかしさから、その恋愛に執着しているだけかもしれません。
それが執着だとすると、彼に固執しているのではなく、自分の自尊心が傷つくのが怖くて、
この状況に執着しているだけではないでしょうか?
突き詰めて言うと、相手が彼でなくても良かったのかもしれません。
自分で自分のことを認められず、誰かに認めてもらいたいという思いが強い人ほど、
このような状況に陥ってしまう傾向にあります。
●「私は大事にしてもらえない」という思い込み
彼の本命ではなく2番目というポジションに甘んじてしまう人で、
エレクトラコンプレックスの敗者パターンがトラウマになっている人がいます。
エレクトラコンプレックスとは、幼い頃に父親の愛情を巡って、
母親と自分のどちらがより愛されるのかという、心理的争奪戦のことを言います。
勝てばエレクトラの勝者となり、負ければエレクトラの敗者という図式です。
争奪戦に負けてしまうと「自分は一番に愛されないし、どうせ選ばれない」という思い込みを持つ傾向にあります。
「どうせ自分のものにはならない」「自分は一番に愛されない」と半ば諦めながらも、
好きな感情を持ち続けて依存している状態です。
いつも片思いばかりしたり、遠くから見ているだけ、優しくされない恋愛や、
報われない恋愛ばかり好むというパターンで表れることもあります。
「自分が諦めることで、誰かが幸せになれる」
「自分が一番になってしまうと、誰かが悲しい思いをしてしまうから、二番目でいい」
そう思い込むことで、自分を納得させているのでしょう。
自分の幸せを二の次にしてしまう人が、二番目に甘んじてしまうのですから、
「今度は自分が幸せになる番だ」
と自分の心に刷り込みをして、勇気を持つことが必要なのです。
まず自分自身が幸せになる、自分の気持ちを一番大切にすることができない人は、
他の誰をも幸せにすることは出来ません。
自分が満たされているからこそ、溢れた幸せを分け与えようと考えるものです。
そのような気持ちを持ち、ギブもテイクも平等にできる、
マッチャーな人間関係を構築できる相手を探してみてください。
その目線が持てると、貴女を蔑ろにする人間は対象外になりますから、
そのような人は自然と寄ってこなくなります。
焦らずに、じっくりとゆっくり丁寧に、経験を重ねながら、人を見る目を養っていってください。
最後に。貴女が、出会ってまもない彼に感じていた「違和感」。
この感覚は、実はかなり正確で注意すべきアラートです。
これまで生きてきた経験から、感覚的に危険を察知していたものといえますから、
アラートが点灯したときには相手を慎重に見極めることが重要です。
これから挙げる特徴に当てはまる相手が、あなたの周りにいませんか?
・相手が持っている楽しい気分を壊そうとする言動
・自分の知らないところで新しいことに挑戦しようとしている相手に
「本当にできるの?」「失敗するから止めたら?」などと言って水を差してくる
・いいことも悪いことも「あなたより私のほうが」と主張して話題泥棒をする、隙あらば自分語りが過ぎる傾向
・成功している人に対して
「自分勝手」「わがまま」「気が遣えない」「無責任」
「調子に乗っている」「偉そう」「いつか痛い目に遭う」などと言って嘲笑する
・人をモノのように扱ったり、裏切ったり嘘をつくことに対して罪悪感を持たない
・「これくらい平気でしょ」と、人の限界値を勝手に設定してくる
・言動の端々に、言い知れぬ不安や違和感を感じる
どれかひとつでも当てはまる人が近くにいたら、躊躇なく、今すぐ物理的距離を取るようにしてください。
関わっていても、ひとつも良いことはありませんし、
利用されたり、嘘をつかれたり、傷つけられる可能性が非常に高いです。
このような人間は人権侵害行為に罪悪感を持ちませんし、
その性質が改まることは残念ながらありません。