はじめに:「私のせい?」と自分を責めていませんか?
パートナーの浮気や不倫に苦しんでいる妻のあなた。あるいは、既婚男性の甘い言葉を信じて付き合い始めたものの、相手の身勝手さに心がすり減っている女性のあなた。
人生の大切な時期に恋愛や夫婦関係の悩みに直面すると、「私がもっと優しくしていれば」「私が彼を支えてあげなきゃ」と自分を責めてしまいがちです。悩みの中にいると、どうしても自分の落ち度を探してしまうものですよね。
ですが、まず最初にお伝えしたいことがあります。あなたが苦しんでいるのは、決してあなたのせいではありません。
不倫をする男性は、自身の行動を「弱者を助けたい」「家庭内別居中」「妻とは冷え切っている」「君だけが理解者だ」と綺麗な言葉で飾ります。しかしその裏には、恐ろしいほど自分本位な心理が隠されているのです。
今回は、ある新聞の「人生相談」とひとつの言葉をヒントに、不倫男性の本当の心理を分かりやすく解き明かします。恋愛や不倫、家庭内の問題に悩むあなたへ、少しでも心が軽くなるヒントをお届けします。あなたがこれ以上傷つかず、自分の人生を取り戻す方法を一緒に考えていきましょう。
第1章:ある人生相談に見る「常に妻以外の女性と付き合う男」の実態
先日、ある新聞の人生相談欄に掲載された投稿が大きな話題を呼びました。投稿したのは60代の既婚男性です。
【相談内容の要約】
「結婚36年になりますが、常に妻以外の女性と交際してきました。最近、四十数年ぶりに同級生と再会し交際を始めましたが、独身の彼女は私との関係に悩み、精神安定剤を服用するまで追い詰められて連絡が絶えました。私は彼女を支えたいのですが、どう向き合えばよいでしょうか?」
結婚して36年間、一度も途切れず不倫を重ねてきたという男性です。しかも、相手の女性が薬を飲むほど苦しみ抜き、限界を感じて連絡を絶っているにもかかわらず、男性は「彼女を支えたいのですが、どう向き合えばいいか」と相談しています。
一見すると「傷ついた女性を心配する優しい男性」に見えるかもしれません。ですが客観的に見れば、女性をそこまで追い詰めた原因を作ったのは男性自身です。相手が苦しんで逃げ出そうとしているのに、「支えたい」と言って追いかけようとする姿勢には、強い身勝手さが透けて見えます。
第2章:「弱者を救うヒーロー」を演じたがる身勝手な心理
なぜ男性は、家庭を壊さないまま不倫を重ね、相手を追い詰めておきながら「助けたい」「支えたい」と言い張るのでしょうか。
ここで、インターネット上でも有名とされるマザーテレサの格言をご紹介します。
「自分の国で苦しんでいる人がいるのに、他の国の人間を助けようとする人は、他人に良く思われたいだけの偽善者です。」
この言葉は、まさに不倫男性の本質を鋭く突いています。自分の足元である「家庭」や「妻」との関係を放置しているのに、外に出て「困っている女性」を探し出し、「僕が助けてあげるよ」と手を差し伸べる。これは本当の優しさではありません。
「自分を良く見せたい」「誰かに必要とされたい」という、自分の満たされない承認欲求を満たすための「偽善」なのです。
彼らが掲げる「彼女を助けたい」「弱者を守りたい」という言葉は建前に過ぎず、本音は「困っている女性を救う頼もしいヒーロー」という理想の自分に酔いしれたいだけなのです。本当に相手を思っているなら家庭ときちんと決着をつけるか、相手のために静かに身を引くはずです。それをせず「支えたい」と言うのは単なる自己満足であり屁理屈に過ぎません。
第3章:なぜ、心優しい女性ほど「罠」にハマってしまうのか?
では、なぜ多くの女性が惹きつけられ、逃げ出せなくなってしまうのでしょうか。それは彼らが「優しく共感力の高い人」を狙うのが非常にうまいからです。
不倫男性は、ターゲットにした女性に対して「妻とは冷え切っている」「家庭内別居中」「居場所がなくて辛い」「理解者は君だけだ」と「かわいそうな自分」を徹底的にアピールします。根が優しく他人の痛みに敏感な女性ほど、「私が理解してあげなきゃ」と情が湧いてしまいます。相手を救いたいと思うあなたの優しさを、彼は自分の欲望のために利用しているだけなのです。
しかし、最初は「頼りにされている」と感じていても、時間が経つにつれて相手の支配的な態度が強まっていきます。女性が苦しくなって「もう別れましょう」と離れようとすると、男性は「別れるなら生きていけない」「家庭に居場所がない僕を捨てるの?」と揺さぶりをかけてきます。
「相手を見捨てる自分」に強い罪悪感を植え付けられた女性は、精神的に追い詰められ薬に頼るようになっても、なかなか逃げ出せなくなってしまうのです。
第4章:保身に走る男が見せる「最後の冷酷な手のひら返し」
不倫男性が最も恐れているのは、「自分の社会的立場や、世間体としての家庭を失うこと」です。
彼らは日常的に「家庭に居場所がない」と愚痴をこぼしますが、いざ妻に不倫がバレたりして自分の立場が危うくなると、驚くべきスピードで手のひらを返します。「君が一番大切だ」と言っていた舌の根も乾かぬうちに、不倫相手の女性を冷酷に切り捨てます。
自分の保身のためなら、「彼女にしつこく誘惑された」「精神的に不安定な彼女の相談に乗っていただけだ」と平然と嘘をつき、責任を相手女性に擦り付けます。場合によっては、妻と結託して相手女性に高額な慰謝料を請求することさえあるのです。美しい言葉は自分の立場が危うくなった瞬間に消え去ります。
ですが、もしあなたが今そのような状況に陥っていたとしても、自分を責める必要はありません。あなたは彼の巧みな言葉に騙され、優しさを利用された被害者なのです。「関わってはいけない人間を学ぶ貴重な経験だった」と捉え、前を向きましょう。
第5章:回答者が教える「言葉のナイフ」と「身を守る強さ」
人生相談の回答者である作家・高橋源一郎氏は、相談者の男性には一言も回答を与えませんでした。「この身勝手な男性に何を言っても無駄だ」と見切りをつけたからです。その代わりに「男性の妻」と「不倫相手の彼女」の二人に向けて直接メッセージを送りました。
我慢し続けてきた「妻」へのアドバイス
「どうして離婚しなかったのでしょうか。あなたの夫がどんなひどい人間であるかは、すぐにわかったはずです。あなたは、鉄面皮の夫からばかにされ、侮られているのですよ。見くびられたまま生きていてはいけません。優秀な弁護士に相談し、夫の身ぐるみ剥がしちゃってください。そして、残りの人生を有意義にお過ごしになるように」
我慢し続けている妻に対し、「見くびられてはいけない」と背中を押し、弁護士を頼って権利を主張すべきだと力強く伝えています。
体調を崩した「独身の彼女」へのアドバイス
「とんでもない男にひっかかりましたね。もう懲りたでしょう。あなた、優しい人だったので、つけ込まれたんですよ。いい勉強だったと諦めるしかありません。もうすっぱり別れたと思いますが、それでも、しつこく何か言ってきたら、こう返答してください。『これ以上、うるさくつきまとったら、殺すぞ、ボケ!』なんなら警察に連絡してもいいですね」
悩み抜いた彼女には「優しかったからつけ込まれただけ。自分を責めないで」と寄り添い、つきまとう男性には『殺すぞ、ボケ!』と言うくらいの強い姿勢や警察を頼ることを勧めています。傷ついた女性たちが自分を守るための明確な指針を示してくれています。
おわりに:あなたの優しさは、あなた自身のために
どんな悩みの渦中にあっても、「あなたの人生の主役は、あなた自身である」ことを忘れないでください。自分勝手な言い分であなたを振り回し、精神的に追い詰めるような男性のために、あなたの貴重な心や時間を差し出す必要は一切ありません。
不倫をする既婚男性が悪びれない背景には、こうした「自分中心」の考え方があります。相手の痛みよりも、自分がどう見られるか、自分の居場所が守れるかを優先してしまう。そういう人は、状況が変われば、あっという間に態度を変えてしまいます。
もしあなたが不倫相手の立場であれば、相手の「助けたい」がただの偽善であると見抜き、強い意志で縁を切りましょう。しつこくつきまとわれるのであれば、着信拒否をし、必要であれば警察や専門家に相談してください。
もしあなたが不倫をされた妻の立場であれば、「私が悪かったから」と思わず、自分の尊厳を守るために行動を起こしましょう。弁護士に相談し、未来のための選択肢を増やすことが大切です。
もし今、恋愛や不倫、夫婦関係に悩んでいる方がいたら、まず「この人は、都合が悪くなったときにどう振る舞う人だろうか」と考えてみてください。困っている時期の優しさだけでなく、追い詰められた時の姿にこそ、その人の本当の姿が表れます。言葉の甘さではなく、行動の一貫性に目を向けることが、自分を守る第一歩になります。
「自分の足元を大切にできない人間が、他人を本当に幸せにすることなどできない」
この言葉を胸に、あなたの持つ温かい優しさを、あなたを傷つける相手ではなく、あなた自身と、あなたを本当に大切にしてくれる人のために使ってくださいね。一歩踏み出すのは怖くても、あなたは一人ではありません。あなたはもっと、幸せになっていいのですから。















