悪意があっても第三者には法が適用されない
毒親育ちは、暗くて辛い生育歴を持つ。
そんな生育環境を生き抜くために、自分の感情や願望を自ら封印してきた人が多い。
感情や願望を封印すると「生きた心地がしない」「見える風景が無味」と感じてしまう。
一般的に人生で体感する、充実感や充足感のようなものが、どのようなものなのか分からない。
そのため毒親育ちは、生きた心地を感じたいがために、自身に負荷をかけることが多い。
よくある例が、それが危ないものと分かっていながら、自ら危ない場所へ足を突っ込んでしまうというもの。
本来、充実感や充足感は、楽しいところや明るいところで得られるもの。
しかし毒親育ちの場合は、生育歴で嫌というほど体験してきた、暗くて危険な場所へと自然に足が向いてしまう。
毒親育ちは常に感情を封印しているため、つい限界を超えて我慢や無理をしてしまう。
辛さや苦しさからでしか、充足感を得られなくなっているから。
だから身体や精神を壊してしまうし、やり尽くしたと感じると途端に興味を失いがち。
感情や願望は、人が前向きに幸せに生きていくためにとても大切なもの。
人参がなければ頑張るなんてできない。
そんな気持ちを無にしなければ生きてこられなかった毒親育ち。
実はこれ、想像より相当辛いし苦しかったはず。
毒親育ちはそんな思いを死ぬまで引きずってしまう。原因だった親が死んだとしても。