離れられない方も依存という問題がある
自己愛者の性格形成は、幼少期からの親との関わりの中で決まっていきます。
自分は周りと比べて優れた存在であるという優越感を持つ要素を、親から与えられて育ちます。
常に痒いところに手が届く対応をしてもらえて、言わずとも要望を察してくれる。
気に入らないことは感情を丸出しにすれば受け入れてもらえる。
自分は無責任のままいられて、利益や名誉は独り占めできる。
自己愛者は親からこのような世界を与えられてきましたから、他人にも同じものを求めています。
例えば、自分の思い通りにならないと、
不機嫌な態度を全面に出して揺さぶり、相手が自分に従うよう促したりします。
要は赤ちゃんなのです。
泣いたらあやしてくれるのは乳幼児のうちだけなのですが、自己愛者は大人になってもこれを求めています。
これを幼児性精神と言います。
精神が未成熟なため、これらが叶わないと感じると、
自分の理想の世界を守るためのハラスメントなど朝飯前です。
周囲からするとハラスメントなのですが、
彼らの中では「自分の理想の世界を壊そうとする加害者に対抗する被害者」という立ち位置になっています。
自己愛者がハラスメントに対して無自覚で、
逆に被害者ムーブを出してくるのは、この思考がベースになっているからです。
この思考が凝り固まった自己愛者と対峙しても永遠に平行線ですので、
無駄に関わらず三十六計逃げるに如かずです。