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略奪愛 ~不倫からの成就~

34歳女性・会社員・独身
33歳男性・会社員・既婚・子二人

 

いけないと分かりつつも引き寄せあった二人

女性から不倫のお悩み相談が発端で長期間に渡りフォローをさせて頂いています。

元々同じ大学の先輩後輩の二人。

在学時には同じサークルでの顔見知りでしたがたまたま同じ会社で再会することに。

 

他部署でしたが共通する仕事がいくつかありその都度話をするようになり、

仕事の悩みを共有する関係に発展。

その後自然の流れで不倫関係に。

 

その頃男性は妻と幼い娘がいましたが、

妻とは何かと折り合いが悪く何度も離婚話が出ている状況でした。

 

男性は心が弱り現状から逃げたい一心で、

女性はそんな男性のプライベートの悩みを聞き、

母性本能から自分が男性の助けになれたらと磁石が引き寄せ合う状態だったのでしょう。

 

 

何度も関係を清算しようとした男性

男性は娘が幼いこともあり、

不倫関係を断とうとしている節がありました。

女性が最初にご相談にみえたのはこの頃です。

 

「自分は彼の支えになりたいけれど彼は結婚した責任を全うしようとしている。

それでも自分は彼を諦められないどうしたら彼のそばに居続けることが出来るのか。」

 

女性の気持ちはそれはそれは切実なものです。

 

「男性と妻の折り合いの悪さがどれだけ彼の心を傷付けているのか、

子供がいるから離婚出来ないらしいけれど、

常に夫婦はお互いを傷付け合っている。

そんな夫婦関係を責任の一言で現状維持するしかないなんてナンセンス。」

 

聞けば男性も離婚と維持の狭間で悩んでいる状態が続いていて、

そんな男性の気持ちをフォローし自分の人生を前向きに考えられるよう、

その都度助言をしている状態が女性と男性の現状です。

 

しかしそこの主体にあるのは女性自身の素直な気持ちではなく、

男性を支えることによって自分の存在価値を見出すという共依存的な様子も感じられました。

 

たとえ自分を滅している状況であっても彼のために自分は何が出来るのか、

出来るところまでやってみたいという女性のたっての強い希望もあり、

カウンセラーとしては都度のお悩みをお聞きしながら女性のメンタルフォローに徹しています。

 

 

男性に第二子が産まれてしまった

「男性の様子が急変し自分を避けるようになった」

 

女性の訴えがありお話を聞いてみると、

男性があからさまに自分を避けているが話してくれないので事情が分からないと。

 

周辺をあたってみると男性の妻が第二子を妊娠し、

近く出産予定である事実が判明したのです。

 

男性の悩みを聞きながらフォローし続けてきた女性にとってはまさに青天の霹靂でした。

 

とすれば男性は女性と不倫を重ねながら、

妻との不仲や離婚話を訴えながらも、

その裏では妻とセックスをしていたということになります。

女性のショックは怒りに変わりましたが、

それでも男性を嫌いになれない自分に戸惑いを感じている状態でした。

 

それでも女性には闇雲に男性を責めないように諭し、

現状を踏まえても不倫関係を断つ気持ちがないのなら、

そんな彼をこれからも受け入れていくことが出来るのかどうか、

よくよく考えてから結論を出すように時間を与えました。

 

そして女性から訴えがあってから二週間後、男性に第二子が誕生しました。

 

その事実は男性の口から直接女性へ事情説明があり、

女性の知るところとなったのです。

 

男性がどのような気持ちで妻と子を作ったのか、

希望しない妊娠である可能性も踏まえて、

女性には冷静な話し合いを心掛けるように話しました。

 

「妊娠は妻のたっての希望であったこと」

「不仲が改善したからセックスをした訳ではない」

「妻とは何度も離婚の話になっている」

「夫婦が離婚するにしても子供が一人では寂しいだろうから、

二人目を作って兄弟にしてあげて目途が立ってから離婚をしたい」

「男性の気持ちとしては、あくまで妻を愛してはいないし、

子供を作り生まれた現在も変わっていない」

「夫婦の離婚を見据えた時にスムーズに離婚へ進めるように妻の希望通りにしただけのこと」

「この現状を理解してくれるなら、今までと変わらず付き合って欲しい」

 

男性から事の真相と男性の気持ちを聞いた女性は一縷の希望がつながったことを知り、

たとえ長い時間が掛かったとしても自分が彼を幸せにするのだと自分の中で再確認をし、

ますます男性への思いを強くしていくのでした。

 

 

どんな立場でもカウンセラーはあなたの味方です

不倫が発覚した時の様々なダメージ。

不誠実な部分が強い男性をどう考えるのか、

いつ報われるか分からない先へのリスク。

盲目的に信じるだけの自分。

裏切られた事実をどう受容し自分の中でどう昇華していくのか。

それらを挙げて女性とカウンセラーとでひとつひとつじっくり話し合いました。

 

そこから導き出された結論は「彼の太陽になり続ける」ということでした。

 

裏切られた気持ちを北風に変えて彼にぶつけ続けてもおかしくはない状況です。

それでも女性は変わらない気持ちを彼の太陽になるという強い決意で、

これからを作っていきたいと心に決めたのです。

 

一般論でいえば「不倫はイリーガルであり、且つ軽蔑されるもの」評されるものかもしれません。

 

しかし一口に不倫をいってもそれぞれの事例で全く異なるものであり、

中身の真実は外側からは見えないものです。

また外部が状況を変える事は不可能ですし、

ましてや気持ちを変えさせることも不可能です。

 

「不倫は自分だけでなく、周囲を不幸に貶める。だから即刻止めなさい」

と批判的に言うのは簡単なことでしょう。

 

しかしそれでは実に一義的過ぎて、

その背景や詳細について一切考えられていないことが、

当事者と周囲の温度差になって顕著に現れます。

 

当サロンではどのような状況でもご相談者のお気持ちを最優先に考え、

ご希望を尊重しながらベターな方向をご一緒に見出していくカウンセリングを行っています。

 

もちろんこの事例の女性とは、

女性の希望する方向のほう助となるべくお話しを伺いながら、

適切なアドバイスを行う提案型カウンセリングを現在も継続中です。

 

どのようなお立場であっても、

お悩みを持ってご相談にいらした方は同じ目線でお話を聞き対応させて頂く。

これがカウンセリングの基本です。

 

自分は世間的には悪い立場だからと、

ひとり悩み苦しんで考えがループし自分自身を必要以上に責めてしまう前に、

もっと気楽にカウンセリングを頼ってみて下さい。