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オープンなW不倫を楽しむ夫婦

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ご相談者は夫。

結婚して20年のご夫婦。

夫婦共に50歳、共働きで夫妻揃って同じ専門職です。

子供は18歳からイギリス留学をしていて、夫婦二人暮らしです。

お互い目指すものが同じで、居心地の楽さから結婚しました。

夢中で仕事と子育てをしていたら、気が付くとセックスレスに陥っていました。

思い返すと、子供が生まれてからセックスしなくなったように思います。

理由は恐らく、産後に妻からセックスを拒否されたこと。

お互いにその気になっても、子供が隣に寝ていると落ち着いてセックスできなかったこと。

やがて子供が成長し、子供部屋へ分かれて寝るようになっても、夫婦のセックスが回復することはありませんでした。

夫は妻が好きで、妻以外の女性とのセックスは考えられません。

やむなくマスターベーションに更ける毎日、そんな自分が虚しく感じて辛くもありました。

驚くべき妻の告白

そんなとき、妻がいきなり「あなたも恋人を作ったら?」と告白してきたのです。

妻からの驚天動地の告白に、夫はどうしたらよいか分からなくなりました。

思い返すと、夫婦関係が変わったと感じたのは3年ほど前。

妻が仕事で帰宅が遅くなったり、出張で家を留守にすることが続くようになったのです。

それと同時に、妻は前よりオシャレに気を遣うようになり、いつもより子供や夫に優しくなりました。

次第に夫は妻の行動を怪しむように。

「最近どうしたの?なにかおかしいよね?」と問い詰めたところ、

SNSで知り合った既婚男性とW不倫をしていると告白されたのがことの経緯です。

問い詰めたはいいが、告白を聞いて目の前が真っ暗になってしまった夫。

不倫=離婚という図式しか思い浮かびませんでした。

夫とはセックスしない妻が、他の男性とセックスしているという、暴力的な事実に直面したのですから。

妻への怒りと、自分の情けなさに打ち震えていた夫。

すると妻が「あなたも恋人を作って楽しんだら」と言ってきたのですから、夫は訳が分からなくなってしまいました。

妻は何を言っているの?言い訳なのだろうか?責任逃れでそう言っているのだろうか?

しかし冷静に考えてみると、もしかしたらそれも一理あるのかなと思いだしたのです。

寧ろ、妻がしていることを理解するためには、自分もそうするのが一番なのかもしれないとも。

夫は決してモテないほうではなく、これまで他の女性から好意を寄せられていると感じることも多々ありました。

それに、妻とはセックスはないけれど、挨拶程度のキスやハグは普通にある。

不倫しただけで離婚をする理由にならない、夫はそう考えるようになったのです。

今でも夫は妻を愛していますし、尊敬もしています。

聡明で寛容さや思慮深いところがありながら、ときに大胆なところが妻の好きなところです。

妻に離婚の気持ちがないのならば、自分が受け入れられるかやってみよう、そう夫は心に決めました。

安定的なW不倫

それから、夫自身も妻公認で不倫をするようになりました。

一夜限りの女性を含めると、これまで10人程の女性と関係を持っているそうです。

関係がこじれがちな独身女性とは、決して関係を結ばないというのをマイルールにしているそうです。

既婚女性とのW不倫が基本です。

関係は長く続くことは少なく、半年もするとお互いが何となくフェードアウトするとのこと。

お相手を見つけるのは専らマッチングアプリ。

既婚女性たちも妻と同じく、夫以外にセックスパートナーを求めているそうです。

お互いに求めるものが同じだから、セックスとその場限りの恋愛感情を楽しむだけ。

妻とは、お互いの不倫を報告し合うことはなく、暗黙の了解でお互いの行動を認めているそうです。

夫婦の「愛」の形は人それぞれ

この夫妻が楽しんでいる不倫は、お互い公認の、趣味としての不倫と言いましょうか。

昨今、マッチングアプリなどのインフラのおかげで出会いが便利になり、既婚者でも連絡も取りやすくなっています。

ある程度の経済力があり、求めるものが同じであるという利害関係が一致すれば、関係が成り立つのかもしれません。

最初の高揚感が落ち着くと、それ以上不倫にのめり込むこともなく、新しい出会いを求めてネットをさまよう。

前出の夫婦のように「お互いの了解」とされているケースは稀ですが、

ちょっと危険なゲームだからこそ、セックスに高揚感が生まれるのかもしれません。

ただ、それをする人間の気持ちがいつどう変化するのか、それは誰にも分かりません。

相談者の夫も、そのことを気にかけて、子供への罪悪感も手伝って、カウンセリングを受けにやってきました。

夫婦が了解のもとであれば、不倫だろうが愛人だろうが、

それはその夫婦の形だと思いますし、何人も否定できるものではありません。

しかし、不倫はひとりではできませんから、夫婦以外の第三者が介在するわけです。

すると、その第三者の関係者であったり、第三者のパートナーなどが、その関係を問題視するのであれば話は別です。

その危険性を考えると、このW不倫はある意味、薄氷の上に成り立つ、非常に不安定な関係なのかもしれませんね。

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