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破綻しているのに離婚を了承してもらえない!婚姻費用を支払い続ける夫の地獄 - Salon de Femmes(サロンドファム)|横浜市の恋愛・夫婦・不倫・離婚・性など男女問題をカウンセリング相談

ご相談事例

破綻しているのに離婚を了承してもらえない!婚姻費用を支払い続ける夫の地獄

カテゴリ: 夫婦関係・離婚事例 公開日:2018年07月05日(木)

 

 

夫・50歳、会社員
妻・48歳、専業主婦
子供10歳

別居2年。

 

 

 

夫は「性格の不一致」を理由に
遂に妻との離婚を決意しました。

 

 

 

妻は夫の離婚宣言を受け入れず
一方的に子を連れて別居をし
婚姻費用請求調停を提起してきました。

 

 

 

妻は年収800万円・手取り30万の夫に対して
月額15万の婚姻費用を請求し離婚は拒否。

 

 

 

夫は妻に早期離婚を求めて
離婚理由を性格の不一致とし
離婚調停を逆提起します。

 

 

 

・夫が妻に離婚を求めた理由

 

夫が離婚事由として挙げたものは
「妻のヒステリー」
「妻の過度な潔癖症」
「妻の過剰な暴言」でした。

 

 

 

破局に至る夫婦の原因は数ありますが
最も多いとされるのが性格の不一致です。

 

 

 

性格の不一致とは
価値観や思考の違いが原因で
口論が度重なることであり
この夫婦はこれに該当していました。

 

 

 

耐えかねた夫が妻に離婚を切り出した時
妻は何があろうと離婚はしないと
夫の離婚要求を拒否しました。

 

 

 

拒否するならば夫の理由を聞き
改善に心掛ける態度があれば
まだ夫にも再考の余地があったのでしょう。

 

 

 

しかし離婚を口にした夫に対し
妻は一方的に被害者意識を募らせ
実家を味方につけ夫を更に蔑ろにしました。

 

 

 

夫は更に不信感を募らせ離婚を要求
それを被害者的に捉えた妻が一方的に断る
そんな応酬は一年以上続きました。

 

 

 

そんな状況に耐えかねた妻は
同居する夫に断りもなしに
子供を連れて実家へ帰ってしまいました。

 

 

 

そして妻は弁護士を雇い
夫に対し婚姻費用請求調停を提起したのです。

 

 

 

その内容は上記に書いた婚姻費用額だけでなく
別居に至ったのは夫のパワハラ行為であり
それによる精神衰弱から回復するために
実家に帰り別居をせざるを得なかったなどと
といった極めて一方的な主張展開でした。

 

 

 

・結論は双方和解で離婚に至った

 

別居当初から当サロンにて
問題解決に向けたカウンセリングを開始していた夫。

 

 

 

当初は自分の何が悪くてここまでに至ったのか
妻との関係をどう考えたらよいのか
夫婦として存続する形でのカウンセリングが行われました。

 

 

 

しかしこれまでを整理していくうちに
今後の人生の荒波を共に乗り越えていけるだけの
お互いの折り合いや相互扶助は妻とは築けないと
離婚に向けて明確に進む決意がついたのです。

 

 

 

妻から調停を提起され
カウンセラーのアドバイスを経て
夫からは離婚調停を提起し正面から争うことに。

 

 

 

離婚の判決をもらうためには
確固たる理由が必要になりますが
この場合は不貞行為もDV行為もありませんので
正攻法で離婚調停をしても無駄に時間が過ぎるだけでした。

 

 

 

しかし離婚の意思を示すという形としては
離婚調停は有効に活きてきます。

 

 

 

調停にてお互いの主張と婚姻費用額を決定し
それをたたき台に和解へ向かい調停とは別に
離婚に向けた協議を開始しました。

 

 

 

それは離婚が認められる別居期間として
相当の別居期間(3~5年)がありますが
その期間に支払われるであろう婚姻費用を
まとめて前倒しで支払うことで
数年越しで争われるであろう離婚係争を
数か月で和解に持ち込むという戦略です。

 

 

 

そしてその協議の一か月後
夫婦は調停を取り下げて和解し
500万の和解金と月4万円の養育費を支払うこと
月二回の子との宿泊面会を条件に
協議離婚で別れることとなりました。

 

 

 

・何故夫は多額の和解金を支払って離婚に応じたのか

 

会社員の夫にとってまとまった金額を支払うことは
大変大きな決断が要ることでした。

 

 

 

しかも和解金の一部は両親に貸与してもらっています。

 

 

 

それでも離婚を取りたかったのには理由がありました。

 

 

 

妻との同居生活において
夫は様々な努力をしてきました。

 

 

 

それでも妻との関係において穏やかな時間を築くには
かなりの諦めや我慢を強いられてきたのです。

 

 

 

そのストレスは夫の精神を蝕むほどで
対人恐怖が起きたり音に敏感になるなど
仕事にも影響を及ぼすほどのものでした。

 

 

 

そしてその夫婦の不協和音は
幼い子供にも影響を与え始めており
子供が夫婦に気を遣った言動をしていたことも
夫に離婚を強く決意させる要因となりました。

 

 

 

これらはカウンセリングを経ることで
自分の状態や今後の人生について
整理をし決断をすることが出来たのです。

 

 

 

離婚協議において和解金交渉をし
結果的に離婚を買う形となったことに
違和感を感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

 

 

しかし夫は自己肯定感が蝕まれる状態より
自分の人生を大切に考えることで
妻といがみ合う生活の中で子供が負うストレスを避け
家族の形態は変われども自分に自信を持って
子供に接する生き方を選択したのです。

 

 

 

・妻が和解を了承するには難しいハードルも

 

離婚の和解に向けた協議は
やはり金額面での折り合いがキモとなります。

 

 

 

離婚判決を受けるためには
離婚原因を証明出来ることが必要です。

 

 

 

民法770条1項で挙げられるのが以下の「離婚原因」となります。

 

1/ 相手が不貞行為をしたとき

 

2/ 相手から悪意で遺棄されていたとき

 

3/ 相手の生死が3年以上明らかでないとき

 

4/ 相手が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき

 

5/ その他婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき

 

 

 

今回の事例の場合は
以上に該当する項目がありません。

 

 

 

そこでカウンセラーが提案したのは
夫婦の実質的な別居期間です。

 

 

 

近年、離婚訴訟の判例で別居期間を鑑み
別居が長期間に及ぶのであれば
夫婦関係が破たんしたとみなすというものがあり
この判例を用い妻と交渉をしたのです。

 

 

 

これを離婚裁判の場で判決を勝ち取るのは
妻も夫もかなり詳細な証拠の積み重ねと
お互いに相手をどこまで不利にさせるのかという
「傷つけ合い」を最低でも3年は重ねることとなります。

 

 

 

その最悪な状況をお互い避けましょうと
避けるためには条件を提示し妥協点を探ろうとする
離婚のための和解交渉としたのです。

 

 

 

最初は感情的になっていた妻も
調停や裁判となった際に起こり得ることや
それゆえ受けることになる精神的負担や
子供の健やかな成長への影響など。

 

 

 

そして何よりも妻の今後の人生への影響
ここを丁寧に訴え掛けることで
別居を闇雲に続けながら離婚調停を続けることの
不毛さを理解してもらうことに成功したのです。

 

 

 

そして前出にある和解条件で離婚に至りました。

 

 

 

・当事者同士が話を詰めるのではなく、第三者に仲立ちを求めることの大切さ

 

これらの流れは夫婦当事者同士では
このような戦略的且つ理性的な解決方法は難しく
大概が感情的な喧嘩となり話が決裂をしてしまい
余計に問題がこじれてしまうことがほとんどです。

 

 

 

こじれが酷くなり理性的な話し合いが困難を来してしまう前に
公平中立な第三者であるカウンセラー等の力を借りて
お互いがワンクッションを持つことにより
双方にとって負担が少ない話し合いの場を作ることが
建設的な離婚協議をすることにメリットが生まれます。

 

 

 

離婚後も父母が子供のためにいつでもタッグを組めるように
あまりにもこじれた状態で最悪の離婚とならないことが
夫婦と子供にとって何より大切なことです。

 

 

 

そのために何が必要であるのかを
先を見据えてチョイスしていくことが大切であり
自分の中だけで考えを巡らせて
思考が狭くなってしまわないように
気軽にカウンセラーの助けを取り入れて頂けたらと思います。